サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

ZAZEN BOYS「MATSURI SESSION LIQUIDROOM 19TH ANNIVERSARY」@恵比寿LIQUIDROOM 23.7.21

2023-08-13 | LIVE











先月の21日にZAZEN BOYSのワンマンをリキッドルームで観ました。









今年の4月にfOULとの対バンでめちゃくちゃ久しぶりに観たんですけど、
そのライブがあまりにも良くて改めて「ZAZENっていいなあ。」と思いまして、
久々にワンマンでも観たいな~となって取った公演でした。
ちなみに、
最後にZAZEN BOYSのワンマンを観たのは2012年のSHIBUYA-AX以来でした。。
いや、もう既にそのライブハウス無くなってるじゃん!
そう考えると大好きなのにご無沙汰でしたね。
逆に考えれば、
自分がライブに積極的に通い始めた当初からある恵比寿リキッドルームはとっても有難いですよね
リキッドルームみたいなキャパのハコって何気にリキッドルームしかない感覚ですもんね。
この日は新曲多目でいよいよ新しいZAZEN BOYSの形が見え始めた夜でした。














この間の野音のは仕事で行けなかったんですが、
しかし野音で毎年やれるバンドがリキッドで公演してるんで、
案の定めちゃくちゃパンパンで凄かったです。見事なスシ詰め状態でした。
一曲目は人気曲「Honnouji」を惜しみなくつぎ込んでスタート
(「Fender Telecaster」のフレーズから入りつつ)、
のっけからマツリセッションの破壊力が爆裂していて興奮気味に観てました
それと、キレッキレのリフの気持ち良さも流石で早速ZAZENの真価を味わってました。
MIYAさんのブリッブリのベースがカタルシス満点だった「SI・GE・KI」
彼女のなりふり構わず無我夢中でベースを爆音で鳴らしてる姿は観てて痛快ですね・・・!
前の曲にも合わせたのか、官能的な世界観が地続きで広がる「Fureai」、
この曲でもぶっといベースの音がとっても印象的でした
意外と、
爆裂系のベーシストとZAZENの音楽って親和性高いなあ。と新しい刺激を感じつつ、
アンサンブルの一体感もお見事!な一曲でございました。

気持ち良さそうに歌った歌と美しいギターフレーズに魅了された「Weekend」、
更に、何故かタモリという固有名詞まで出て来た「SUGAR MAN」
そして、
前半のハイライトは鉄の音を豪快に響かせていた中期の名曲「RIFF MAN」。
ぶるんぶるん揺れるベースの音、松下さんの破壊的なドラミング、
緩急もあり聴いてて踊れる仕上がりなのも最高でした
あの、
ジャリンジャリンとした擬音っぽいサウンドを奏でさせたらやはり向井さんはトップレベルだなあ、と。


最近、
改めて名曲「COLD BEAT」の良さに気付いて、
散歩の時とかにも聴く様になりました
ライブでは、
途中「泥沼」のフレーズを延々と歌って奏でたり完全にドッキングしてるのが面白いっすね
ドラムソロ、ベースソロも交えたマシンガンのような鋭利なアンサンブルにこの日も魅了されてました。
もっと言えば、年齢重ねると「上手くいかねえな。」みたいな事が増えて来るので、
「ずぼっとハマった泥沼」というフレーズに対して結構感情移入しながらも聴いていました。。

ここで、
初披露という新曲「ブルーサンダー」を投下。
この曲、どこかナンバーガールにも通じる様な匂いがしてなんだかすごく好きでした。
なお衝動的に叫ぶ方ではなく、ちょっぴりセンチメンタルな方のカンジ。
年内にアルバム出す~って宣言してましたけど、
だとしたら音源でも是非聴きたいですね!
 そこから、
シングル曲「HIMITSU GIRL'S TOP SECRET」を緩急で魅せつつステージに叩き付け、
尚且つ最後の「誰も知らない」の部分のシャウトは激アツでもあって良かった。
誰にでも誰にも言いたくないストーリーはあるものだ。
「This Is NORANEKO」の時、
体調不良で倒れたお客さんが居たけど大丈夫だったかな。
酷暑なんで無理はなさらず・・・。
「暗黒屋」では、
何故かチャルメラのフレーズを楽曲の最中に混ぜ込んだり(笑)
かと思えば、いきなり激しく爆発するバンド演奏の破壊力で聴かせたりこれまたスゴい一曲でした。
「天狗」かなり久々に生で聴いたけどものっそい格好良かったですね
特に、
「君には見えない何かが見えてきたような気がする」というフレーズの痛快さと
それに付随する幻想的な雰囲気がツボで想像以上にライブ映えしてました。
趣あるギターのフレーズが❝和❞を感じさせた「破裂音の朝」
更に、
新曲「チャイコフスキーによろしく」もここで初披露。
タイトルの時点でどよめいてたんですが(笑
記憶によるとオルタナティブ風味強めの楽曲でこの曲も好きだった気がする。


ここで名曲「ポテトサラダ」を投入。
この曲の歌詞って、
中年男性特有の感情が色濃いと思うんでなんか妙にシンパシー感じながら聴いてましたね
海に漂いたい~とか、正直(精神的に)疲弊してる時とかによく思いますよね。ね。
そして、
その流れを更に加速させるかの様に哀愁漂う「はあとぶれいく」を演奏。
結論から書くとこの日一番胸に来たのがこの楽曲だった。
「なーんで俺はこんな所でこんなことしてる」
「いつまでたってもやめられないのね」

この辺のフレーズに感化されて
自分の中のペーソスが刺激されて切なくも気持ち良い感覚を憶えながらじっくりと鑑賞しました。
歌も秀逸だったんですがサウンドもクールさが前面に出ていてカタルシス満点だったし、
ニューウェイヴみたいなエッセンスも感じれてそういう意味でも最高だった。
精神の混沌とした部分に入り込む様な作中観にヤラれました。。
 からの、
ZAZEN BOYSらしい良い意味で頓珍漢なロックチューン「バラクーダ」も面白かったし、
ジャンルとしてはファンクに近いものも感じて新鮮な新曲でした。
4月のクアトロでも聴いた「杉並の少年」も良かった!
メロディも憶えました
独特のリズム感とリフレインするタイトル、それにサビがどこかポップさもあって
(既に人気かもですが)これから人気曲に育って行きそうな気がしました。
本編最後は恒例の?HIP HOPスタイルで歌い奏でた「CRAZY DAYS CRAZY FEELING」で締め、
この曲も凄く良かった
まず、ラッパースタイルの向井さん~ってだけでテンションが上がるし(笑
「生の実感だけは持っとこう 頭どんだけ狂っても」というフレーズはライブで聴くとより熱い!
自分の好きに興味に忠実になって自分自身を少しでも満たさんとする事を忘れない。
そんな個人的解釈のメッセージを(勝手に)受け取りつつ、
正に❝オルタナティブ❞そのものだったライブは終了
改めて、
向井さんの創る音楽って個性の塊だな~と感じたと同時に、
ZAZEN BOYSってとことんまで「バンド」でもあるよな。とも想えた
これまたZAZEN BOYSに惚れ直す事が出来た価値あるワンマンでございました。
ありがとうございました!!!!










Honnouji
SI・GE・KI
Fureai
Weekend
SUGAR MAN
RIFF MAN
COLD BEAT~泥沼
ブルーサンダー(新曲)
HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
This Is NORANEKO
暗黒屋
天狗
破裂音の朝
チャイコフスキーによろしく(新曲)
ポテトサラダ
はあとぶれいく
バラクーダ―(新曲)
杉並の少年
CRAZY DAYS CRAZY FEELING

公園には誰もいない(新曲)
永遠少女













アンコールは、
数年前に録音までしてた~という新曲「公園には誰もいない」を披露
物憂げな雰囲気が印象的でブルージーなサウンドデザインに仕上がってるのが聴いてて沁みました。
最後の最後は、4月の渋谷クアトロでも聴いて好きになっていた「永遠少女」で締め。
先に書いておくと、
この曲、相当好みだわ。。
ZAZEN BOYSの中ではメロディアスに感じられるのと、
「世の中なんてしょうもない」みたいなフレーズも印象的で、
なんか、こう.....ライブで聴いた印象だと何かに嘆きつつ、それでも存在していく。みたいな、
どこかで絶望しつつも、なんだかんだ今を見つめて生きてく、みたいな
そういうニュアンスを感じさせる曲でその歌詞の切り取り方も含めて凄い良かった。
何より、最後の最後に近年の新曲を持って来る~っていうのもイイですよね
この曲も含めて「早く音源でも聴きたい!」と思える新曲が多くて、
そういう意味では、
ZAZEN BOYSの❝今❞を鮮やかに魅せ付けた公演にも仕上がっていました。
まだまだ面白い変化を見せ続けるZAZEN BOYSの「今後」にも大いに期待です・・・!!


ちなみに、この公演が最後に行ったライブです。
つまりは溜まってるライブレポ全て書き終えましたので、
次からはもうちょっとホヤホヤのタイミングでライブレポUP出来そうです。
という訳でこれからも是非よろしくお願いします!