サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

リーガルリリー「YAON 2023」@日比谷野外大音楽堂 23.7.2

2023-08-06 | LIVE











先月の2日にリーガルリリーのライブを観に行った。










6月のChilli Beans.との対バンも記憶に新しいリーガルリリー。
あれから間髪入れずに日比谷ワンマンって事で・・・非常に楽しみにしてた公演でした。
野音は伝統のあるステージだし、
実際管理人もこの場所で何度も素晴らしい夜を過ごしてきて、、、思い出溢れる会場の一つでございます。
件の対バンで初体験はしたけど、
ワンマンで観るのは初めて~という事で
家にあるリーガルリリーのCDを何度も繰り返し聴いたり、
そういう事もまた「楽しい」ライブでしたね。
ある意味、
プリミティブな喜びを味わえたっていうか。では、以下。















一曲目は、
初心に立ち返る意味合いもあったのか?「the POST」の一曲目でもある「ジョニー」からスタート。
良い具合にカクカクしたパワフルなバンドアンサンブルに早速魅了される。
伸びやかな歌声が空に気持ち良く響いた「たたかわないらいおん」、
でかい鐘を海さんが鳴らして始まった「ハイキ」は、
ラスサビの「触れない」「触りたいなぁ~」の情念を感じさせるボーカリゼイションが兎角印象に残った。
ベースラインの太さにアガった「トランジスタラジオ」、
幻想的な歌詞も面白かった「僕のリリー」、
そして・・・
リキッドルームで聴いた時も凄く良かったけど、
野外で聴くと更にあの叙情的なリフに耳を幸福にされた「地球でつかまえて」!
めちゃくちゃ渋いけど、どこかキャッチーでもあるあのギターリフにすっかり骨抜きにされてました。
この日はお酒とか全く飲まなかったけど、この曲の時だけは飲んでも良いかな。って思った(笑

アコギで綺麗なメロディを奏でていた「overture」、
そしてバラッド「教室のドアの向こう」は加速するギターサウンドの熱量も良かった。
「管制塔の退屈」では、
正に夕暮れ時...
みんなでちょっと感傷的に「ラララ」の合唱をしたのも印象的で、
あのセンチメンタルな感じもリーガルリリーらしいな。って想いながら聴いていました。
 続く「ライナー」、
何度もイントロでギターをジャーン!と掻き鳴らすたかはしさん、
パキッと小気味良いドラミングに、
サビではポップなメロディと共に三位一体の演奏が気持ち良く襲って来て実に最高だった。
グルーヴィなアウトロも感傷的な歌詞がメロディ等と融和する感覚も含めてこれまた出色の演奏でした。


初めてライブで聴くシングル曲「アルケミラ」、
あのイントロが鳴らされた時点でテンション上がってた。
慈しみのような感情が刺さって来る渾身のバラッド
最後の方の「あ~ああ~ああああああ~」みたいな咆哮にも似た歌唱がまた気持ち良くて最高でした。
祈りにも似た歌声。。
 出だしの部分を三人で集まって一斉に鳴らす・・・という実にバンドっぽい演出も素敵だった「若者たち」
オルタナを越えてグランジの領域にまで入ってる様な激しめのアレンジもまたカタルシス満点。
更に、
シューゲイザーにも通じるアレンジが気持ち良かった「GOLD TRAIN」、
この曲の時は疾走感に躍動感、それに夜の入り口の時間帯と淡い照明等も手伝って、
本当に目の前に見えない何かが見えるような・・・そんな奇跡的な瞬間を生んでいた名演に仕上がってました。
正にMUSIC JOURNEY(音楽の旅)をまざまざと感じつつ、
長丁場のライブはまだまだ続いて行く。


この時間の頃には既に"涼しさ"も感じていたのでより気持ち良く聴けた「東京」、
グッドメロディと共に間奏の轟音ギター、爆音のアンサンブルもまた恍惚的でした。
そのまま一体感溢れる「the tokyo tower」になだれ込み、
続く「ぶらんこ」でリーガルリリーの深い世界観をしっかりと観客に魅せ付ける。
この曲ではコーラスワークも素敵だったのと、
ラストで、
会場の真ん中に月がポツンと映し出される演出も粋で色々と「ならでは」のステージでした。
 「空の高さを知れるのは、風船がのぼるから。」という語りの後に、
紫色の照明と共に奏でられた「ハナヒカリ」。
これがすごく美しくて・・・
情感たっぷりのギターサウンドも、無垢な歌も素敵で
元々音源で聴いてる時から好きな曲だったけど更にライブ映えしている感覚があって実直に魅せられた。
ある種聴き手を照らしているかの様なピュアネスが本当にジーンと来てウットリしましたね。


ライブもいよいよクライマックスへ。
何でも受け入れられる訳じゃない~という想いが伝わって来た「ノーワー」、
疾走感溢れる演奏とシリアスに駆け抜ける歌唱にグッと来てまた更に好きな曲になりました
今までの人生で決して上手く行かなかった出来事を想起させながら感傷的に聴いた。
1997年生まれだから「1997」、
正直、
1997年って自分が物心付いて色々な音楽を自発的に聴き始めてた思い出深い年だから、
そんな頃に生まれた人の音楽を聴いてるんだなあ...と不思議な気分になった。。
たかはしさんが拳を振り上げてたのも印象的だった「リッケンバッカー」
バンドを代表する名曲ですが、
間奏のギターフレーズが格好良過ぎたのと、
やっぱりこの曲はいつ聴いても胸がグッと熱くなるな~って事を再確認しました。
毎回聴きたいと思える定番曲~ってある意味最強ですよね。 
 ラストは、リキッドルームでも感動していた「はしるこども」で堂々のフィニッシュ。
パンキッシュで勢いに満ちた演奏にテンションブチ上がりつつ、
「君を信じてるよ~」の叫びが、
ある種、
自分自身に、聴き手自身に向けられてる気がして.....

それがまたジーンと来てしまった素晴らしい名演でした。
怖いもの知らずで(今よりも)好奇心旺盛でガムシャラだったあの頃の様に・・・
そんな事を想いつつ、胸に残る初めてのワンマン参加は終了。
聴き込んで来て聴けた曲、
聴き込んでたけど聴けなかった曲、色々ありましたけど、
それでも全23曲もフルボリュームで届けてくれたのでそれだけでも胸いっぱいの夜でした。。
ありがとうございました!!!













ジョニー
たたかわないらいおん
ハイキ
トランジスタラジオ
僕のリリー
地球でつかまえて
overture
教室のドアの向こう
管制塔の退屈
ライナー
アルケミラ
若者たち
GOLD TRAIN
東京
the tokyo tower
ぶらんこ
ハナヒカリ
ノーワー
1997
リッケンバッカー
はしるこども

魔女
蛍狩り














アンコールの2曲、
まず、
「魔女」は、
憎しみに満ちたサビのフレーズが元々大好きだったから聴いてて何かスカッとした...笑
攻撃的なサウンドと歌唱が初夏の野音に鮮烈に響いていてとても快感でした。
 そして、
正真正銘のラストは「蛍狩り」で終了。
意外性のある選曲でしたが、
静謐に、でも、力強い意志も籠った様な声で「輝きを放て。」というフレーズが歌われていて、
それ自体がある種のメッセージの様にも思えて・・・そういう意味では、
とってもロマンチックでしたし、
とってもロックバンドらしい終わり方だったなぁ。
とか個人的に感じたりもしました。
聴き手の胸にモチベーションを灯して独特のテンションで終わったライブ、
曲が終わった後にオリジナル?のポエトリーで締めてたのも逆に夏っぽくて良かったと思う。
その❝余韻❞たっぷりの粋な終わり方に拍手をしつつ、
自分も・・・
生きてる限りは輝くのを諦めない人間で居たいなぁ。と思えた貴重な一夜でした.....!!
リーガルリリー、是非またライブに足を運びたいですね♬