鬼畜の極み。
前回の引き・・・
あの意味深なカオスの表情は色々な展開を想起させてくれましたが、
結局カオスが選んだのは憎悪ではなく純愛でした。
最後まで、
たった一度人間扱いしてくれた恩を貫き通して、
涙を流して彼女を恨まずに散って行った、、、と考えると、
正直上記の画像と併せて「どっちが天使なんだ?」って感じちゃいますね。。
パッと見の印象だったり、
着飾ってよく魅せようとしている外見に惑わされがちですが、
実際はそういう人間ほど驕りに似た何かがあってどこまでも残酷になれる・・・という
ある種の生々しさを含んだ教訓めいたお話でもありました
最後まで一途に信じて、
ちょっとした承認欲求の為に命まで賭けて・・・。
そこまでする気持ちが分かる~って言ったら正直嘘くさい感想になってしまいますが、
だけどそこには本人しか理解し得ない確かな想いが存在していたことくらいは分かります
人間扱いされない社会の中で、
自分の為を想って怒ってくれた・・・
例えそれが打算に満ちた行動だったとしても、
それがここまで生き永らえて来た“理由”になったのも真実なんでしょうね
だから、死を恐れなかったのも理解出来る部分はあるなあ、と。
余計に、
先々週のボンベロの料理が素晴らしく思えてきますが、
悪魔だったのはアンヘルの方で、
天使だったのはカオスの方だった・・・それは間違いないです
今思えば、カナコを一方的に即振ったのも(失礼だが笑)理解出来るというか、
もうカオスにとってはアンヘルしか生きる理由にはなり得なかったんでしょうね。
それが例え届かないと分かっていたとしても、ね。
カオスは光へ包まれ、
アンヘルは逆に奇跡的に一命を取り留めた訳ですが、
皮肉にもアンヘルの顔自体がカオスのようなめちゃくちゃなものになってしまう・・・という
衝撃且つ納得の顛末には正直痺れました
彼女は一生自分の行動を後悔するでしょうし、
同じ立場になった事でカオスの辛さも分かるようになるでしょう
何より、
カオスをバカにする気持ちで(個人的推測ですが)段ボール被って登場してたのに、
本当に段ボールが必要なお顔になってしまう・・・っていうオチは最高過ぎますね(笑)。
カオスと同じ顔になった事で、
アンヘルは一生カオスの事を想い出し続ける
それこそがつまり一生を添い遂げた“永遠”になる。。という、
痛快でちょっと切ないオチにも感嘆の気持ちを覚えました
届かなかったけれど、
結ばれるにはこういう方法もあるんだ。っていうか、
ある意味女性を越えるほどの情念を感じさせたお話でもありました
まあでもぶっちゃけ男の方がよっぽど未練たらしいし引き摺っちゃうからなあ・・・。
勿論個人差はあるとは思いますけどね。これまでで最大の「愛」を感じさせたお話でしたが、
その結末はこれまででも最高に物悲しいものだったのが気持ち泣けて来ます
その分、深く印象に残って、
めちゃくちゃ面白いシリーズに仕上がったとも思いますが・・・笑
しかし、
「死して結ばれる愛」か・・・
正直そういうの大好物なんで(笑
なんか個人的に読んでてかなりグッと来てしまった。
前回のシリーズで息子が自死を選んだのにもグッと来たけど、
作画も尋常じゃなく気合が入っててかなり作中観に陶酔してしまいましたね。
なんか色々と考えさせられるお話でした。
アンヘルってそっちか?(^^;
それにしても性根が逆なのは皮肉・・・orz
そして付添のエンヴィーさんの役割ががががが
所でお家の再興はどうなったんや?
>地獄はフランス語でenfer(アンフェール)だそうです。
正に地獄でしたね・・・笑
しかしある意味本人の人生が地獄、って気もします。これからのは。
>それにしても性根が逆なのは皮肉・・・orz
まあ自身を勘違いしてる人ほど謙虚さがなくなっていくのは茶飯事みたいなものですからねえ。
悲しい事ですが。