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NICO Touches the Walls「LIVE SPECIAL2016 渦と渦~東の渦~」@日本武道館 16.1.8

2016-01-10 | LIVE
                                     
一昨日、NICO Touches the Wallsを観に東京は九段下へ。









2016年の初ライブが武道館!って事で行く前からテンション高めでした
ちなみに狙った訳ではなく、完全にたまたまだったんですよね。
今年は70本くらい行きたいし、
まだ見ぬ土地でライブを観てみたい、
具体的に書けば「遠征」って事なんですが
その意味でも景気付けにはピッタリのライブに仕上がってたなあ・・・と振り返って思います
溢れ出す反骨精神、拭い切れない伝えたいって想い、それが今回も伝わって来て素晴らしいライブだったなあ、と

実は一番印象に残ったのが、最後に披露されたまだアレンジすら決まってない新曲
完全にメロディと歌詞しかなかったんで多分出来たばっかの曲なんでしょうね
それが3月中旬に出るオリジナルアルバムに入る・・・って
どんだけキツキツのスケジュールなんだ(笑)とか思いつつ、
その曲が・・・
確かに強い想いがここにはあるんだけど、
でもそれを言葉にする事が出来ない、言葉にしても全く伝わらない
結局、言葉で伝えられる領域には限界がある、、、って事を示唆させるような楽曲になっていて
聴いてて空しくなる、その痛みがずっと残るような・・・また光村龍哉の歌もすっごく良かったお陰で
より心に残る一曲に仕上がってたんですよね
思い出してるとちょっと泣きそうになるんですけど(笑
うん、でも、あれは紛れもなく最高のアクトだったと思います、個人的に。
ただ、帰る時に周りの客が「最後に演った新曲すごく良かった~」的な事を話してるのを聞いたので
あながち自分だけの感情でもなかったかもしれません。独白のような、心情吐露のような。
まだアレンジすら決まってないらしいですが、ぶっちゃけあのまま弾き語りのまま出しても許されるんじゃないか、ってくらい(笑
メロディの強い曲でしたね 逆にアレンジしたバージョンがこの日のと比べられそう

でも、いくら強い想いを持ってたって、それを言葉にしたって所詮伝わる限界なんてたかが知れてる
最近そんな事を感じる機会も増えて来ただけに聴きながら頷かざるを得ない新曲でした。
他の新曲もメロディメイクが優れた曲が多く2016年のNICOはメロディにより強い拘(こだわ)りを見せていくのかもしれません。
そんな事も感じられた新春の武道館でした。先述の様に3年ぶり(!)のアルバムリリースも発表されたし目出度い雰囲気のワンマンでしたね。では以下。














2016年初ライブが武道館って事で電車に乗ってる時も心はウキウキ
ずっと「Shout to the Walls!」を聴きながら久々の九段下へ
溢れ返る人、人、人、、、
この日はソールドではなかったけど8000人も来たそうです
着実に1回目から参加者も増えてるなあ。。と感じつつ、開演時間から数分経った頃合いに一斉にライトが消え、起こる歓声!
アニメーション作家の加藤隆さんによる「渦と渦」をモチーフにしたアニメーションが流され、
主人公が渦の中に吸い込まれた?と思ったらライブが始まる、という粋な構成で以ってライブはスタート
一曲目は前回の武道館で本編ラストだった「天地ガエシ」、
そこから「まっすぐなうた」とシングル曲を連発
心地良い疾走感に満たされながら、
この日で完全復活を遂げた古村くんのいぶし銀のギターソロも聴き応え抜群だった「ランナー」と続いていく

広い会場で聴くと余計にメロディの解放感が気持ち良かった「ローハイド」、
そこから光村龍哉の「バカ野郎が11月の頭に骨折しやがって」という愛情とSを含んだ(笑 挨拶がありました
「3度目の武道館だけど、まだやりたい曲がたくさんある。それを今日はノンストップメガミックスで仕上げて来ました~」的な事を言った後に、
文字通りノンストップでロックショウが展開されて行きました

ご機嫌なロックナンバー「バニーガールとダニーボーイ」は武道館ではお馴染みの曲
そこからレア曲の「泥んこドビー」をぶっ込む
ちなみにこの曲は会場全体がポカーンとしてた、っていうかもう知らない人の方が多そうでした(笑
個人的には超テンション上がりましたけどね!尖っている反骨精神の表現に興奮
一気に盛り上がりを取り戻した「N極とN極」、
そして「Broken Youth」とリカバーも忘れない(しかし「泥んこドビー」は間違いなく名曲だしレア曲なんでもうちょっと盛り上がって欲しかった笑)

大人チックにアレンジされた「ストロベリーガール」も素敵だった
そこからバンドアンサンブルをトップギアに上げて「THE BUNGY」と、一連の流れにきっちり止めを刺し
これまたデビュー曲なのに今では完全にレア曲になってしまった「夜の果て」を切実な歌と共に披露
完全に同期のブロークンユースとバンジーの陰に隠れてたので久々に聴けて嬉しかった!
改めて聴くと歌詞がシリアスで沁みるな、、、と感じつつ、
ここでまさかの「行方」を披露、
これが「定番曲なの?」ってくらいアレンジがバッチリ決まっててかなり格好良かった、というか
今まででも随一に歌が決まってて多分今まで聴いた「行方」の中で一番完成度高かったかなあ、って個人的には
改めて良いメロディだなあ、と思いつつ未だにインディーで一番最初に出した盤の曲を演ってる事実に胸打たれました
しかも武道館ですもんね・・・
「泥んこドビー」もそうだったけど、
「客が(曲を)知らない可能性」を無視してるセトリに痺れましたね


そこからニューアルバムの発表があり、
新曲を2曲連発
基本明るくてポップなロックンロールという印象でしたが
2曲目は多分別れの歌で、尚且つグッドメロディだったので新譜も楽しみだなあ、と。
1曲目は古村くんのリフがかなり気持ち良い曲だったので新ツアーの核となりそうな曲でしたね

「TOKYO Dreamer」「ニワカ雨ニモ負ケズ」という近年の鉄板曲を立て続けに披露し、
前者は再びアニメーション演出を使って「一人でも踊り続ける」反骨精神を表現
後者は祝祭的なムードに会場を染め上げ「ちゃんと曲が育ってる」事実を証明。
とっても心地良い雰囲気が続く中、
必死な歌詞が胸を打つ「バイシクル」を会場全体に轟かせる
あのスケール感といい、抜群の盛り上がりといいシングルでないのが不思議なくらいシングルっぽい曲だなあ・・・と感じながら
続く「ホログラム」でそんな高揚感をピークにまで刻み確かなハイライトを再びここ武道館に叩き付けました
「ホログラム」は会場の盛り上がりも文字通り最高で、ロックのパワーと福音に満ちていた演奏に仕上がっていましたね
正しく、凄かった。
個人的にこの曲はリリース当時より今の方が受け入れられている気がします。

本編最後は、「渦と渦」
この曲がまた勢いと迫力たっぷりで
サビの部分に至っては本当にメンバーが一つの塊になってしまったような凄味があったかと
まさに歌詞のまんまだったと思う そんなエネルギーを間違いなくお客さんに注入し切って本編は終了
バッキバキのアンサンブルも明らかに(強度では)ピークを刻んでいてこの曲もまたスクスクと育って行くんじゃないかと
ロックバンドらしい“必死さ”を叩きつけてステージから去って行く姿に今のNICOの矜持を垣間見た気がしました。
ありがとうございました。












1.天地ガエシ
2.まっすぐなうた
3.ランナー
4.ローハイド
5.ダニーボーイとバニーガール
6.泥んこドビ―
7.N極とN極
8.Broken Youth
9.ストロベリーガール
10.THE BUNGY
11.夜の果て
12.行方
13.永久ライセンス(新曲)
14.新曲
15.TOKYO Dreamer
16.ニワカ雨ニモ負ケズ
17.バイシクル
18.ホログラム
19.渦と渦
 
20.僕は30になるけれど
21.手をたたけ
22.新曲













ここで3月から新しいツアーを行う事を発表、
しかし発表した時も勿論盛り上がったんですが、
その後光村龍哉の口から「初めての場所にも行きます。福井とか」
って言った時の一部の熱狂的な歓声のが個人的には印象に残ってます(笑
北陸のファンが集まってたブロック?だったんだろうか・・・

多幸感溢れる「僕は30になるけれど」は新年の空気にも似合ってて存外に良かった、楽しかった
そして会場全体をライトで照らしてみんなでハンドクラップして歌った「手をたたけ」は相変わらず最高だった
この曲はライブで聴くとまるで印象が変わるので是非会場で味わって欲しいですね
最後に、冒頭に書いた新曲を弾き語りで披露
繰り返しになりますが、
まるで独白のような
心情をボソッと吐露したような、
そんなプライベート感も手伝ってより心に残る名演に仕上がってた気がする
「気持ちは言葉を越えるのに」って歌詞が兎角印象的で相当感情移入しながら、少々泣きそうになりながら聴いてしまってました
それは自分も言葉だけでは報われなかった色々があったからそうなったのかもしれないですけど・・・
でも、すっごく良いラストだったと思います。また違う武道館の使い方を提示して来たようなワンマンでした。
3度目の武道館ですが、絶対に印象の違うライブを毎回演じて来る。その精神もまた素晴らしい。

3月からのツアーも、当然期待してます。
(関東圏の公演が微妙に多いのでどこ行こうか迷ってます笑 ちなみに東京×2、神奈川、群馬、山梨の5公演!)




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