去年の11月末にランクヘッドのワンマンライブに行ってました。
新宿ロフトに関しては、
2019年夏以来だったので約3年半ぶりの来訪でした。
去年はライブに行く回数を増やしてたので、
こういう事も多かったんですよね
新宿ロフト、
言わずと知れた老舗中の老舗で・・・やっぱり独特の空気がありましたね
床の白黒タイルが特徴的ですしライブハウスの作りも良い意味でレトロ感があって素敵でした。
以前は、
新宿と言う大都会の中にあったので、
アクセス的に大変ではあったんですが2019年と違うのはスマホを持っている事。。
この日も比較的ちゃんと着けたので、そういう点ではアクセスの不安は「あまり」無くなりましたね(笑
このライブは、
去年出したアルバム「リノセント」のツアーファイナル~という位置づけでした。
アルバムツアーって基本的に一回こっきりだと思うんで、
そういう意味では結構貴重ですよね
なんせ一度終わってしまうともう全曲演奏するような公演ってほぼほぼ無くなるので。
初日に参加したんですが、
より楽曲が馴染んでるのも聴きたかったのでもう一度参加した次第でございます。
では、以下。
一曲目は「ナハトムジーク」になっていた。
この時点で「おっ」と思いつつ(初日は「下北沢」が一曲目でした)、
初日よりも楽曲に包容力がある気がして早速感慨深い気持ちになりつつ・・・
そこから、
疾走感溢れる「ギグル」、
サムライのような雰囲気が格好良かった「闇を暴け」~と
序盤から既にクライマックスかのような雰囲気でライブは進んでいった。
「ギグル」に関しては久々に聴いたのもあってより反骨精神に満ちた歌詞が心に響きました。
バラッド調の楽曲なのに動きまくるベースが痛快だった「ふわり」、
「君が君を救い出して」というフレーズが聴いてて凄く胸が熱くなった「ヒナタ」も良かったし、
てめえの人生なんざてめえで変えて見せろ。という愛のある叱咤のような気もしてそれも胸に来ました。
初日よりも、
よりアンサンブルがクッキリしたような「ざわついて、いる」の盛り上がりも素敵で、
続く「ハイライト」は自分が最初にランクを観たライブでも演奏してたのでそこにもグッと来てましたね
エモーショナルに「シューゲイザー」、
感傷たっぷりに「夏の匂い」を丁寧に演奏し、
その次の・・・
「夕暮れの」って曲がまたえらい良かった記憶があります
ギターロックというよりはオルタナティブロックに近いようなアレンジで、
ギターのフレーズもいちいち渋くて格好良くて、、、非常に素晴らしい出来栄えでした
そもそも、
この曲をライブで聴いた記憶があんまり無いんですけど、
まあ正直レア曲ではあると思うんです
なのに、
あそこまで完成度の高い仕上がりでもって鳴らしてたのは実に感動しました
オレンジの照明も印象的でみかん祭りというイベントのタイトルにも合ってる気がしたし、
何より歌の感じが良い塩梅に切なげでそこが一番聴いてて胸に来た・・・そんな楽曲でした。
そこから「夕」って流れも完璧でしたし、
タイトル的にも繋がっていてそういう遊び心も良かったですね
この曲は存外にライブ向けにも感じて、音数が少ない分一音一音に魂込めてる感じが聴いてて楽しかった。
この曲はどちらかと言えば地味目の楽曲なので絶対このツアーで聴きたかった曲の一つでした。
「良い歌だなあ。」と聴いてて素直に思えた「コタン」、
そして、
櫻井さんのドラムが特徴的な近年のアンセム「小さな反逆」。
結論から言うとこの日はこの曲が一番自分の中では刺さった感じがあった。
櫻井さんを起点とした重厚感にも長けたアンサンブルに、
小さな幸福を感じ続けよう。という切実な歌詞
それらがきれいに融和して、
最高に泥臭いメッセージ・ソングとして響いていて・・・本当に良かったですね。
この曲は近年のランクの中でも新しさを感じる曲なのもあって大好きな人はきっと多いと思う。
何より、人生って年齢を重ねれば重ねる程よりハードなものになっていく印象なので、
より沁みたのもあるかもしれない。し、
やっぱり、
一日の中で少しでも自分の楽しみや喜びに自覚的になる事が人生を豊かにする~というのは
元々感じている事の一つなので、、、改めて自分好みかつ素敵な歌詞だな。と想えたのも大きかった。
アウトロの壮大でありながら静かに終わってゆく独特のグルーヴもまた気持ち良かった一幕でした。
今までライブで聴いた「小さな反逆」の中でも随一の完成度だったように思えた。
そして、
ライブも終盤戦へ!!
ここから再びニューアルバムの楽曲を立て続けに披露。
若手のような勢いがステキだった「繋ぐ」の王道感も良かったし、
この曲の歌詞も能動的で大好きな「スパイス」も存外に踊れる仕上がりでサイコーでしたね
小高さんの扇情的な声も相俟ってみんなで盛り上がった「アウトマイヘッド」、
塊のようなアンサンブルがゴリゴリで気持ち良い「ユキシズク」、
この辺の畳み掛ける構成も大分アツかったです。。
それで・・・
「下北沢」がこの位置に来たのも新鮮味があって良かった!
クライマックスのタイミングで超泥臭く「夢を見てる~」と力強く歌う、
それはそれで序盤で披露されるのとはまた違う味があるなぁ.....と感じてましたし、
それもまたツアーの醍醐味の一つかな。と思えた一曲でした。
以前にも書いたけど、
ランクヘッドは自分らの世代の❝足掻いてる象徴❞と言いますか・・・
勿論楽曲自体のクオリティもさることながら概念としての大好き!って感情があって、
それが新譜の中でも一番出てたのがこの「下北沢」だったかな、と。この新宿ロフトではね。
最後は堂々と「サンクチュアリ」を鳴らしてこの日のライブは終了。
アンコールでは、
来年のアルバム再現ツアーの事を告知しつつ、
デビュー曲「白い声」をエモーショナルに披露、これも堪らなかった。。
多分、この曲をよく聴いてた高校生の時以上に自分の存在の小ささは感じる様にもなってるので、
そういう意味ではあの頃以上に感情移入しちゃってるのかも、、、等と思いつつ、
やっぱり最後のちょっと光が挿す感覚もまた恍惚的な楽曲だったのでした。
最後の最後は、
お客さんの振付も素敵な「カナリアボックス」で終了、
文字通り、ランクが今も足掻いてるから勇気付けられる自分もいる・・・
そんな有難みを感じつつ、盤石も盤石だった会心のワンマンは終了したのでした。
ありがとうございました!!!!
ナハトムジーク
ギグル
闇を暴け
ふわり
ヒナタ
ざわついて、いる
ハイライト
シューゲイザー
夏の匂い
夕暮れの
夕
コタン
小さな反逆
スポットライト
繋ぐ
スパイス
アウトマイヘッド
ユキシズク
下北沢
サンクチュアリ
白い声
カナリアボックス
今年は、
これまでのアルバムの再現ライブを中心に活動していくみたいです
これも実に楽しみで、
LUNKHEADは膨大な数の楽曲を世に放ってますからね~
今では中々披露されない楽曲も意外と多いので、それらを聴きに今年もランクのライブに足を運びます。
2023年も良い意味で意地が悪い、そんなランクヘッドの反逆に触れ続けていきたいですね!