電子部品の会社にいて4M(マン・マシーン・メソード・マテリアル)の変更で電気特性値が一桁以上変わる事を何度も経験して来ています。
例えば一時有名になった「積層セラミックコンデンサー」が有りますが、これが「タンタルコンデンサー」になりますと「インピーダンス」が一桁以上下がります。更に「OSコン」(有機タンタルコン)になりますと更に大きく下がります。
この様に材料(材質)を替える事により大幅な特性値改善が出来ます。特に「電気特性」は「材質」で基本性能が大きく変わって来ます。身近な例では銅と銀の伝導特性の差が有ります。
現在ケーブルの試作を繰り返していますが上述の例を特に感じます。材質が変わると音質も当然大きく変化します。それは形態までも大きく変えてしまいます。
だからと云って「音質」と云う管理指標から行くと、「特性値の向上=音質アップ」とは言えない処が面白い所です。この辺の改善に「メソード」があり、「マン」のファクターが介在すると思います。