「シルバースターシリーズ」は現在でもALTEC#620Aシステムで鳴らし続けています。不評であったSPケーブル、電源ケーブルもそのまま使っています。
最初に(「試作A」を作る前に)、シングルワイヤーでXLRケーブルを作って確認した時に、「重心が上がるが音数や音のキレ・ヌケは向上している」と判断しました。「重心が上がる」対策としてダブルワイヤー方式にして確認した所、「ほぼ使える領域」になると判断しました。その後、全ケーブルを「ルシファー」から「試作A」のケーブルに交換して行きました。その結果、「オール・ルシファー」の時に比べ「音離れが良く、音数・ヌケ・キレ・高域のレンジ拡大」の大幅改善をしています。
今回、A様のシステムで上手く評価できなかったのは、SPとの相性の問題ではなかろうかと考えています。JBLやALTECの高能率38cmウーハーでモニタリングして音造りをしていますので、16cmクラスの低能率のウーハーとの相性が悪かったのでは?思います。低能率の小口径ウーハーで「生演奏の雰囲気」を味わうには、音量を大きくする必要が有ります。高能率ユニットでは使えない領域を使われた可能性が有ります。色々なSPで確認する必要が有りますね。