Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

「シルバースター」のモニター結果 

2010年11月22日 | ピュアオーディオ

「シルバースターシリーズ」(試作Aケーブル」のモニターをお願いしたお二方の感想を掲載します。

文中で従来のケーブル(比較対象)が判ると思います。

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A氏様 の感想 (全ケーブルをルシファーからシルバースターへ)

【試作ケーブル
A視聴日記】

 11月17日午後9時30到着

 あまりの細さと軽さに驚愕。本日はSPケーブルのみをルシファーから試作Aに変更。ファーストコンタクト。MILES DAVIS/ Kind of Blue so What , Flamenco Sketchs エネルギー感がたりない。低音がものたりないと妻がいきなり指摘。いつものボリュームで音がでてこない。これは音圧がたりないのか?音が軽やかにスッと出てくる。

For jazz audio fans only III ,  Alone(tonu naissoo) 同じ印象。今日は、ここまで。明日から、エージング。

11月18日

午前8時よりエージング開始(For jazz audio fans only III)。やはり低域の力感が足りない(5曲、12曲)。ピアノの高域がのびない(11曲目)。

午後2時、Waltz for debby/ Bill Evans(SACD) に変更。観客の声?が遠のいてしまい、ライブ感が薄れる。次いで、Ballads/ John Coltrane サックスの音色が物足りない(薄い)。

 午後4時頃、試作ARCAケーブル到着。E560A45間のSCR18をこれに変更。

音だし(For jazz audio fans only I III)にて著変ないため、CDPSTXE560SCX25を試作Aに変更。再度、確認。

MAYA JAZZでボーカルを確認。やはり大人しくなった印象。そして、電源ケーブルを45Sから試作Aに変更。壁コン~タップ~A45の2本のみ。ボーカルの声が曇る?電源は45Sか?とりあえず、今日より、試作Aでエージング。

 22時終了。

 この2日間での音質の印象

SPケーブル・・ルシファー。RCAXLR・・同等?電源ケーブル・・ルシファー(圧倒的)。

11月19日

午前8時より開始(For jazz audio fans only III)。

午後2時頃確認。最初に比較してバランスがよくなってきたか?特に、高域が良く伸び、軽やかに出てくる。しかし、音色?が良くない。いつものあの楽器に手が届きそうなリアル感はない。

Maraiya Carry/ Music Box 明らかにマライヤの声が淡白になっている。あの潤いがなくなっている。聴いているのがつらくなるが、おもしろいほどに違いがわかる。マイルスのミュートトランペットもコルトレーンのサックスも明らかに淡白な印象。

 22時エージング終了。

11月20日

午前8時、エージング開始。バランス的には良くなってきた。

午後1時 エネルギー感、音色、艶、リアル感???

Maraiyaの声は全くダメ。

これ以上の視聴を断念する

 SPケーブルをルシファーに変更・・激変。

 電源ケーブルをルシファーに変更・・リアル感が桁違い。

SPと電源ケーブルは、音数、艶やかさ、エネルギー感、そしてリアル感において、ルシファーに全く及ばない。ルシファーに戻すとそれがよくわかる。

 RCAXLRラインケーブルをルシファーに変更。音質がルシファーのサウンドに回復する。このラインはやはり高域に傾いているものの、なかなか健闘している印象。しかし、ルシファーとはやはり異なる。元の、ルシファーラインでエージング。

以下に結論を示す

結論

 サウンドトレール社によると、オーディオの音質の半分以上は機器を接続するラインによって決まるという。それは、紛れもない事実であると思われる。また、同社代表氏は機器の下流側より交換することを推奨している。全く持って、理にかなった理論であることが今回も証明された。

 試作Aケーブルは、サウンドトレールの製品とは思えないほど、使用感に優れている。音質面では素晴らしいコストパフォーマンスを有し、市場の要求に素晴らしい形で答えている。開発の意図が非常によく理解できた。

 その一方で、既存のルシファーケーブルとの比較においては、その音質は、ルシファーケーブルの足元にも及ばない。SPケーブルおよび電源ケーブルの性能の差があまりにも著しかった。しかし、RCAXLRのラインはなかなかのレベルに到達していた。

「ごく自然な音」・「さりげなく生演奏」というのが、同社のスローガンのようであるものの、全くそれが感じられなかった。ルシファーのサウンドと互角以上という意見には、重ねて異を唱えたい。

考察

 今回、サウンドトレール代表氏のご好意で、新作ケーブル(試作A)モニターする機会を得ることができた。氏は、オーデイオの音質やそのスキルアップに関連した情報を惜しみなく発信し続けている。非常にありがたいことである。今回は、氏の言われる結果と全く異なってしまった。この原因について、以下のように考察する。

 モニターのシステムが未熟でかつ限界にある。

 モニターのスキルが劣るため、その良さをひきだせなかった。

 どうして?音楽やオーディオに感動するのか?そう考えながら、これからも、地道にやっていきたいと思う。サウンドトレール代表氏に感謝申し上げます。

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B氏様の感想 (CDP~プリアンプ間のみXLR(デネブ)

新ケーブル、無事、昨日のお昼前に届きました。ありがとうございました。

 早速、結線して音出しをしました。

その前に、このケーブル、非常に柔らかく、使い易いものですね。ルシファーの細線タイプと比べても、かなり使いやすくなりました。一般のケーブルと変わらないと思いました。

 さて、音質ですが、これはまとめて、お返しする際にご報告しようと思いますが、昨日聞いた限りの感想を・・・。

 従来のケーブル(オルトフォン・7N銅のもの)との比較になりますが、情報量が格段に増え、音に厚みもあり、微小レベルからの再現性がすごく良くなりました。SNの良さからくるものかもしれません。また奥行き感もすばらしいです。それと特に高域の抜けがすばらしく、聞いていて爽やかな感じです。

 交換以前の段階で、ルシファーによる開眼で、ここ最近、目覚ましく音質が向上し、完成にちかいとおもっていたところでしたが、このケーブルに交換したところ、まだ先があるんだと、改めて確認したところです。

 ルシファーとの比較は難しいですが、個人的には勝るとも劣らないものではないかと思っています。今後、エージングが進み、良くなることを楽しみにしたいと思います。(しかしながら、ルシファーが約1年がかりで、激変したことを考えると、これもいつ化けるかわからないところかもしれませんね。)

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それぞれに比較対象のケーブルが違いますので評価も大きく分かれています。お客様の使っている機器もケーブルも、聴く曲も違いますので評価は違って当たり前と思っています。

自分に都合のよい事だけではなく、あえて「酷評」も載せ、真摯にお客様と向き合い、お客様を「唸らせる」商品を作り上げて行きます。


「シルバースターシリーズ」の発売延期と見直し

2010年11月22日 | ピュアオーディオ

先週発表したばかりの「シルバースターシリーズ」の販売を延期します。

発表した「シルバースターシリーズ」は「試作A」のケーブルでしたが、これでは皆さんの信頼を得られないと判断したからです。RCAとXLRケーブルについては「ルシファー」と遜色ないと感想をいただいていますが、SPケーブルと電源ケーブルについては力不足の感を自覚しています。

当方の考えは「化け物シリーズ」と入れ替えの予定で、「取回し性の劇的改善」と「音質の確保」を考えていました。

「取回し性」は劇的に改善しました。音質も「化け物シリーズ」と比べ、傾向は違うものの十分に互角に競えると考えていましたが、「音楽表現」に最も重要な「低音」が一般の方のSPでは薄い事が確認できました。いくら私のシステムで良くても「共感」していただけないので有れば見直さざるを得ません。

見直しを行うのは「化け物シリーズ」と入れ替えではなく、「ルシファーシリーズ」と入れ替えを考えます。昨日のブログでは「試作B」に変更するように考えていましたが、やはり中途半端。ここは自宅システムで確認が完了している「試作C」に「格上げ」して行きたいと準備を始めました。最高級の「ルシファーシリーズ」を越える商品にします。繋いで音出しした瞬間に「これはすごい!!!」と云うインパクトのある商品でないとお客様のニーズに応えられません。ただ、価格は「ルシファーシリーズ」の上になってしまいます。

ただまだ悩んでいる部分が有ります。「最高級品」ばかり作っては「普及価格帯」の商品がなくなってしまいます。今回の「試作A 」にも非常に良い所もあります。

「シルバースターシリーズ」と「ゴールドスターシリーズ」を同時に発売すればニーズに応えられるのかも知れません。