Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

「ルシファー」と「ゴールドスター」との音質の違い

2010年11月25日 | ピュアオーディオ

「ルシファーシリーズ」のケーブルの良さは「リアル感」だと思います。その「リアル感」は「エネルギー感」の強大さに有ります。「オンの音」と「オフの音」を同時に出してくる「音数の多さ」でも有ります。個人的に非常に気に入っているのはその「質感」に有ります。この質感は「ルシファー」でなければ出せない「サウンド」です。

「さりげなく生演奏」を具現化しているサウンドは「音の芯が有り、その周りをふわりとした暖かい微粒子のサウンド」が覆っています。なかなかこれに変わる質感は試作してもなかなか出て来ません。

「ルシファーシリーズ」の泣き所は「太く・重たく・曲がらない」所に有ります。「取回し性」が非常に悪いのです。細線化した「ルシファー」でも長さが1.5mが限界です。長さの関係でSPケーブルや電源ケーブルでは「細線化」は非常に難しくなります。

この「取回し性」を「音質を確保した上で」実現しようとしているのが「ゴールドスターシリーズ」になります。更なる「音質のアップ」と「取回し性の確保」を考えています。ただ「ルシファー」独得の「質感」とまったく同じ線上にはなりません。材質が違うからです。

「ルシファー」は「銅線に銀メッキ線+銅線」で出来ています。「スターシリーズ」(シルバー・ゴールド)は「銀合金」で出来ています。電気特性は明らかに「銀合金」の方が優れている部分が多い様です。但し「音色」はそれぞれの材質でメリット・デメリットが有ります。銅線の「しなやかさ」は銅線でしか出ないのです。その意味で「ルシファー」と「ゴールドスター」の性格の違いが出て来ます。だから「ルシファー」のサウンドが陳腐化するとは思っていません。「ルシファー」にはルシファーにしか出せないサウンドが有ります。

「ゴールドスターシリーズ」は「音質と取回し性」の両立を図っています。5Kgぐらいの軽いアンプでも使える様に軽量化と曲がる様に考えています。

材質の違いで「周波数レンジの拡大」や「音数の増加」、「高域のヌケ・キレの改善」と云った「音質アップ」も手に入れています。「エネルギー感」も「ルシファー」以上に有ります。

ゴールドスターについてはまだ鳴らし込みの最中で「何処まで良くなるか?」が掴めていません。おそらく半年はかかると思っています。しかし、約3週間で「ルシファー」とは別の世界を見せてくれます。好みの問題もあるかと思いますが、「進歩」を考えると移行せざるを得ないと個人的に判断しています。


「オール・ルシファーライン」のご感想

2010年11月25日 | ピュアオーディオ

先日ご紹介しました「シルバースターシリーズ」のモニター結果をお知らせいただいたA氏様から、現用でお使いになっている「オール・ルシファーライン」の感想をいただきましたのでご紹介します。

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ルシファーラインにおける、約3カ月間の感想をまとめてみました。

素人レポですので、信憑性には欠けるかとはおもいますが、一ユーザーとして、報告させていただきます。

【ルシファーライン(SCR18とSCX25)についての中間報告】

1)8月


8月中旬、プリ~パワー間をSCR15(化け物)からSCR18(ルしファー)に変更したところ、予想を超えるような激変でした。 密度感、立ち上がり方、そして、音が粒子のように染み出してきて、粒子のように消えていくその様は化け物とは別物です。変えた瞬間から、その素晴らしい質感が実感することができました
  さらに、3日後より、エネルギー感はもちろんのこと、その密度感、残響のしかた、全てが別物に変化してきました。そして、1週間後頃には、口頭では表現のしようのない質感に加え、透明感の増加残響の仕方のきめ細かさ、そしてより楽に音が立ち上がってくるのが印象的であります。より生なましいリアルな音質になっています。もはや、SCR15に戻れないのが正直な感想です。

2)9月


9月上旬、ライントランス(STX)~E560間をSCX23からSCX25に変更。
激変。上記が増強される。さらに数日後、CDP~ライントランス間の最後の1本を変更。これで、ラインがすべてルシファー化する。またも、激変する。イメージとしては、上記内容が増強される印象。 たった1本で、こんなに異なるのか?というのが感想です。

また、一方、このSTXについては、中低速のトルクの厚み、滑らかさ、低音の質感に至るまで、ST5を凌いでいます。マライヤの声の潤い、声のうねる感じの質感など別物に感じます。未だ経験したことのない質感です。接続当初はワイドなレンジ感が欲しいと思いましたが、最初の威圧するかのようなエネルギー感(パワータップ正規品の最初の感じににています。)がとれてきて、心地よくなってきたと思いきや、1カ月程度でレンジ感がすばらしく改善されました。
オールルシファー4日目頃より、音の数とそれに付随する質感!尋常ではなく、泉のように湧き出してきます。これは化け物では体験できなかったことで、素晴らしいのを通り越して、恐ろしくなってきます。その後、しり上がりにエネルギー感が増強してえいる。と思いきや、潮のように引いていく様はほんとうに素晴らしい質感に感じます。

3)10月

さて、10月にはいり、エネルギー感に加え、透明感が増してきました。中央の芯を包み込むような音質の焦点が明確になってきました。一つ一つの音がより鮮明に、泉のように湧き出し、残響しながら消えていきます。そして、それらの音が滑らかに連続して、音楽を形成しているように感じます。音楽を聴いているというよりも、音を聴いている感じです。とりわけ、自然らしさが強調されてきています。

寺島JAZZでは、ドラムやシンバルの音は生に近いものを感じます。for Jazz Audio Fans Only Vol.3では、SPの存在がなくなり、壁全体からシャワーのように降ってきます。これにはやはり、ルシファーラインの凄さを感じてしまいます。SPの存在がなくなるという、一つの目的が達成されたように思います。さらに、音が湧き出してきている印象です。

4)11月

今月に入り、高域がのびてきている印象です。これは、ボーカルを聞くと明らかです。単に高域にシフトしているのではなく、ピンと張り詰めたような艶やかさを残しつつ高域がのびてきている感じです。何とも表現のしようもない質感です。

 そして、今回の、試作Aケーブルの視聴を経て、現在に至っています。音質の変化の終息点は、まだ、予想できませんが、この素晴らしい変化を楽しませていただいています。

 ルシファーの魅力を一言で表現するのは、非常に難しいのですが、やはり、素晴らしい発明品です。

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A氏様は電源ケーブルもSPケーブルも既に「ルシファー」化されていました。ラインケーブル(信号ライン)を「化け物シリーズ」から「ルシファーシリーズ」に変更されてからの感想になります。