Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

「伝送」の重要性

2011年03月18日 | ピュアオーディオ

オーディオの「音質アップ」については、雑誌等ではアンプやCDP(CDT・DAC)、SPと云う「機器偏重的」な紹介記事がこの40年間されて来たように感じます。

実際に自分でケーブル作りを体験して、「機器偏重的」な事では解決できない問題が有る事に気付きました。オーディオシステムを大局的に考えると、システム全体を一つのポリシーで統一するキーワードが有る事に気付かされる。

信号ラインの一連の流れを書いて見ると、
読み取り(CDT)→変換・増幅(DAC)→伝送(ラインケーブル)→増幅(プリ)→伝送(ラインケーブル)→増幅(パワー)→伝送(SPケーブル)→伝送(SP内配線)→帯域分割(ネットワーク)→伝送(SP内配線)→SPユニット(電気エネルギーを物理的エネルギーに変換)

と「伝送」を担うケーブルの重要性が理解出来る。

上流側から流れて来た信号がロスなく下流側に流れてそれがSPから「音」として出る。これが基本的な仕組みである。(水の流れに置き換えて考えると理解し易い)

しかし、自分で色々な材料を使ったケーブルを作成してその「音」を確認すると、「音数」(情報量)だけをとっても大きな格差が有る。音色やエネルギー感等も合わせると「同じ機器」を使っているにもかかわらず、まるで違うシステムを聴いている様に感じられる。

今まで「機器」(CDP・アンプ)を交換して感じていた変化が「ケーブル」を交換しても同じように得られる。

この辺の変化が「計量」出来れば良いのだが、今のところ「抵抗値」ぐらいしか当てに出来ない。出来るだけ「抵抗値の低い」ケーブルを使うのが良い方向に行く様だ。

今までケーブルの総入れ替えを10数回して来ています。1回のケーブル総入れ替えだけでも大変な仕事量になります。現状よりも1段上のサウンド(音質)を獲得・・・と階段を1段1段上がる様な事をして来ました。単なる「音が変わる」事を目指しているのではなく「進歩」を意識しています。