Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

自然の法則に従い原理を考える

2011年03月19日 | ピュアオーディオ

ステレオ装置の音質アップに対して、機器の入れ替えで対応してきたのが従来のオーディオの考え方の様に感じます。今でもとっかえひっかえ「機器交換」をしている方々を多く見かけたり、聞いたりします。

自分も雑誌を眺めては、これはデザインが良い、これは評論家の評価が高い、これはつくりが良さそう・・・等の基準で機器を選定していました。こんなやり方では体系性が無いばかりか自然の法則・原理も無視している事に繋がっていると気付きました。

電子部品の会社で、現場やQC、技術系の仕事を長らく第一線でして来ました。この仕事の時は「5現主義」でストーリーを考えていました。3直3現・原理・原則を常に考えて行動していたように思います。加えて統計手法やQCの七つ道具を使っていました。相関係数を求めて回帰式を導き・・・と言うような事を地道にやって成果を出していました。

この仕事で使っていた手法・考え方をオーディオの「音質アップ」の仕方に取り入れています。何か行動(4Mの変更)を起こした場合(SPを交換・アンプを交換・ケーブルを交換・パーツを交換・材料を交換等)、その結果を確認します。単純に「良くなったのか?・悪くなったのか?」。

これから先が大切なのです。5W(ファイブ・ホワイ)をする事です。なぜ良くなったのか?なぜ悪くなったのか?・・・その原因は何か?・・・原因は一つか複数か?・・・と言う風に原因をひとつひとつ掘り下げて「ビスの1本」の領域に到達するまでホワイ(Why)を繰り返します。悪くなった原因を特定できればその反対の対策を打てます。

「自然の法則」も忘れてはいけません。オーディオの場合「電気」を使いますので「電気の性質や法則」は無視できません。基本に帰ってオームの法則等の原理も考えて見ます。SPのセッティングは自然の法則抜きには考えられません。

機器を入れ替えて「良かった・悪かった」を繰り返しても、いつまで経っても「ノウハウ」や「スキル」を手に入れることは出来ないと思います。「なぜ?」の疑問を持つ事が最初の一歩になると思います。