先日「生きた音」と「死んだ音」の事を書きました。その件で補足をして置きたいと思う。SPのセッティングをいくら理想的な形でしてもなお「死んだ音」しか出ない場合がある。
それは「材質」の問題が残る。SPに限らず「箱もの」には材質の音色が載る。所謂「物性の音」である。以前「電源トランス付きのタップ」を作った事が有る。最初は試作なので「ベニヤ板」で作成していた。これでも十分な効果を得ていたが、正式に30㎜厚の「タモ材」で作成して音出し確認したら、あまりにも良い音になってビックリした事が有る。これにヒントを得てスチューダーA730CDPの「水平置台」も同じように作成してきた。ベニヤ板では音質的にはあまり変わらなかったが、無垢材の150㎜厚ぐらいのヒノキや桂の木を使うと大幅な改善をしてくる。最終的には「カヤ材」を使ったものが最高に良かった。
これをスピーカーのエンクロージャーに当てはめると、意外と「良い素材の箱」と云うものは少なくなっている。良い材料は1960年代前半に使われてしまい、以後「パーチクルボード」の様な「おが屑を固めた」様な素材に変わって来た。現在では紙製やプラスチック等の素材に変わって来ている。外見的には綺麗に塗装されて見分けが付かない。
現在に良い素材の木材で作ったエンクロージャーなど求めるべくもないが、この材料を吟味する事も大事な事と思う。少なくとも「ベニヤ板」を使ったエンクロージャーは避けるべきである。外見は突板になっているから見分けが付かないが「響き」がベニヤ板特有になる。
それは「材質」の問題が残る。SPに限らず「箱もの」には材質の音色が載る。所謂「物性の音」である。以前「電源トランス付きのタップ」を作った事が有る。最初は試作なので「ベニヤ板」で作成していた。これでも十分な効果を得ていたが、正式に30㎜厚の「タモ材」で作成して音出し確認したら、あまりにも良い音になってビックリした事が有る。これにヒントを得てスチューダーA730CDPの「水平置台」も同じように作成してきた。ベニヤ板では音質的にはあまり変わらなかったが、無垢材の150㎜厚ぐらいのヒノキや桂の木を使うと大幅な改善をしてくる。最終的には「カヤ材」を使ったものが最高に良かった。
これをスピーカーのエンクロージャーに当てはめると、意外と「良い素材の箱」と云うものは少なくなっている。良い材料は1960年代前半に使われてしまい、以後「パーチクルボード」の様な「おが屑を固めた」様な素材に変わって来た。現在では紙製やプラスチック等の素材に変わって来ている。外見的には綺麗に塗装されて見分けが付かない。
現在に良い素材の木材で作ったエンクロージャーなど求めるべくもないが、この材料を吟味する事も大事な事と思う。少なくとも「ベニヤ板」を使ったエンクロージャーは避けるべきである。外見は突板になっているから見分けが付かないが「響き」がベニヤ板特有になる。