日暮らし通信


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空堀川異聞

2015年07月10日 16時51分27秒 | 空堀川散策
日暮らし通信

■□ 写真タイトル と 撮影場所 □■

ここに家が?

曙橋 (空堀川) にて
(H270710 撮影)



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7月になってから始めて、お日様の出番となった

梅雨明けなら有難いのだが、まだ気象予報士の皆さんは 「梅雨明けはまだです」 との予報です

10時過ぎいつものように、妻と買い物してから空堀川沿いの左岸を歩いて帰った

曙橋の手前右側の民家ではおばあちゃんが庭に植えたインゲンを収穫中だった

目線があって挨拶をすると、少し世間話になって時を過ごした

 「もう、ここに何年くらい住んでいるんですか?」 と、私

 「そうだねえ~、もう何年かなあ~?」 と即答なしだったが、 「昔はね、あそこに住んでいたの」 と写真の雑草が茂る場所を指差した

私はすぐに理解できず 「あそこは川の中ですが?」 と(いぶか)しげに聞いた

すると 「昔はね、空堀川は1メートルくらいの川幅しかなかったが、あの場所に二軒家があったの」 と説明してくれた

それは空堀川の護岸工事前の状態だったらしく、その工事によって現在の位置に越してきたらしい

今から想うと想像もできない空堀川だが、かつては曲がりくねった流れは雨量が増えればすぐに増水して住民を苦しめたこともあったようだ

空堀川はこの護岸工事によってほぼ直線的になり、川幅も大幅に広くなって住民の安心度も高まったが、かつてを知る人が徐々に減ってしまうのも寂しいことである

このおばあちゃんの話を聞いていたら、私もかつて市内の実家にいた頃、前川(まえかわ)が氾濫して畑が一転して湖のようになって水浸しになった光景を想い出した

歳を重ねた人たちは、必ず多くの歴史的な変遷を経験したはずだ。どの人の話も一冊の本になるような想い出があるのだろうが、多くは記録されることも無く消えてしまうのは残念なような気がする