令和4年12月4日
安心の汚泥肥料業者をマップ化 関東農政局、分析結果まで表示
注目の下水道汚泥お肥料化
関東農政局は、汚泥肥料の利用促進に向け、ウェブサイトで品質管理に取り組む汚泥肥料の生産業者の公表を始めた。
肥料成分や重金属などの有害成分の分析を自主的に行う生産業者と肥料の情報を地図にまとめる。
農家らに安心感を持ってもらうことで、利用の拡大を図る。
「品質管理に取り組む汚泥肥料生産業者マップ」として7県の10事業者をまとめた。
事業者から申し込みがあれば追加する。
汚泥肥料は窒素やリンなどの肥料成分が豊富だが、重金属など有害成分を含む懸念が活用の障害になっている。
関東農政局は「生産業者の品質管理の取り組みを周知することで懸念を払拭し、利用につなげたい」(消費・安全部)とする。
生産業者の情報として企業名や住所、電話番号を記載。生産する汚泥肥料の情報では必須項目として、
4月1日以降に調べた肥料成分や有害物質の分析結果、し尿汚泥や食品残渣(ざんさ)といった肥料の原料などを示す。
任意で価格や配送の可否など対応可能なサービスも表示してもらう。
例えば群馬県中之条町は、し尿汚泥を原料に生産する3肥料の6月28日の検査結果を示す。
ヒ素、カドミウム、水銀などの含有率を肥料ごとに記載。
1袋約15キロを無料で配布することも紹介する。
取り組みは、肥料高騰を受けて同農政局が行う汚泥肥料の活用推進プロジェクトの一環。
プロジェクトでは農家やJA、肥料の製造者への聞き取りを踏まえて、農家が使いやすい汚泥肥料の製造につなげる検討会や、
施用の方法、作物別の品質・収量の調査も行う。
国土交通省の資料
国土交通省
下水道:下水汚泥資源の肥料利用の拡大に向けた官民検討会 - 国土交通省 (mlit.go.jp)