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画面を触ると凸凹・・・形を自由にできる液晶ディスプレー開発!

2014-08-05 | 日々のパソコン
日本の電機産業は一時期、液晶テレビを引っ提げて世界へ打って出たことがあります・・・

それが、瞬く間に韓国製品に取って代わられてしまい。

今や、液晶テレビからの撤退という状況にまでなってしまっています・・・


しかし、日本の技術を生かし、テレビがダメならその他の用途へ需要を広げようと、

日本の企業は、液晶ディスプレーを進化させ続けているらしいのです。


こんな記事を目の当たりにして、日本企業の粘り強さを実感させて頂きました。

日本企業の復活を願わずにはいられません!


今朝は、その実態を紹介してみようと思います。

~以下、8月5日読売新聞朝刊より抜粋~

液晶ディスプレー進化

 テレビやパソコンの画面としておなじみの液晶ディスプレーが、形を自由に変えられたり、触れた時の感覚を人工的に作り出したりするなど進化している。テレビやパソコン向けでは採算が見込めないことから、自動車や医療など新分野の需要を掘り起こす狙いがある。

(増田祥太朗)

TV・PC苦戦 車・医療向け

形自由 手触り 自在

 ♦用途さまざま

 「画面に触ると凸凹を感じられます」。富士通は7月初旬に大阪市内で開いた展示会で、超音波で触感を生み出す液晶ディスプレーを搭載したタブレット端末を公開した。

 画面表面に超音波振動を起こして指先との間に空気圧を発生させる。圧力の違いで指と表面に起こる摩擦力が変化し、ざらざら、つるつるなどの感触を生み出す仕組みだ。

 ボタンを押す感覚など、操作時に「手応え」を感じられれば、車の運転中にカーナビゲーションのタッチパネルを操作しても画面を注視する必要がなく、より安全になる。車やゲームへ応用を想定しており、2015年度の実用化を目指す。

 シャープは6月、円形やドーナツ型など、形を自由にできる液晶ディスプレーを発表した。車のメーター用に17年度に商品化し、腕時計型などウェアラブル端末への採用も働きかける。
画面に触れると凸凹などを感じられる液晶ディスプレー搭載のタブレット端末

 ♦20年17兆円市場

 新しいディスプレー開発が進むのは、テレビやパソコン向けでは稼ぐことが難しくなっているためだ。NPDディスプレイサーチによると、50~54型の液晶テレビの平均価格は11年の半分に落ち込んだ。ただ、テレビやパソコン以外の用途が広がり、ディスプレー全体の市場規模は13年の13兆円から20年には17兆円に膨らむ見通しだ。

 背景にはIT(情報技術)化の進展がある。自動車はネット接続できる「つながる車」が増え、車載ディスプレー市場は17年に13年比5割増の5300億円となる見込みだ。教育分野でも国が後押ししていることもあり、電子黒板やタブレットを使う動きが盛んだ。

 医療分野では内視鏡手術や画像診断装置の普及で、3D(3次元)や高画質の4Kディスプレーが求められている。東芝メディカルシステムズは昨年9月、コンピューター断層撮影法(CT)で撮影した脳や内臓を裸眼で3D画像を見ることが出来るディスプレーを発売。臓器や血管の位置関係を詳しく確認できるという。

 NPDディスプレイサーチの田村喜男氏は「テレビなど従来市場は頭打ちで、各社はデジタル化が進む車など新たな用途の開拓を迫られている」と指摘する。
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