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福島県の佐藤雄平知事は30日・・・
東京電力福島第一原発事故で出た汚染土などを
最長30年間保管する中間貯蔵施設の建設受け入れを表明しました。
受け入れ場所が無い汚染土は、3年以上経っても各地に山積みとなり点在している現状に、
苦渋の決断を下されたということです。
当事者の方達の気持ちを考えると複雑なのですが・・・
前に向かって進んで欲しいと願っております。
そんな中で、福島第一原子力発電所事故を巡る「吉田調書」の全容が・・・
朝日新聞報道の「撤退」という報道記事により、
全世界で「作業員の9割が吉田所長の命令に背き逃げた」と認識されてしまいました・・・が、
どうも、文脈の一部を取り出しての解釈のようで、
これが独り歩きをしてしまってるようです。
マスコミは公序良俗にのっとって、事実を伝える義務があると考えます・・・
証言の全体の流れの中で、その真意を読み取り・・・
そして、より確実な真実を世間に伝えていく・・・これが使命なのではないのでしょうか
一か所の文節のみを切り出して、そこに己の解釈を加え
記事として発信していく・・・こんなことが正しいといえるのでしょうか?
今朝は、吉田調書に関する読売新聞の社説を転載してみようと思います。
~以下、8月31日読売新聞朝刊より抜粋~
東京電力福島第一原子力発電所事故を巡る「吉田調書」の全容が明らかになった。
政府の事故調査・検証委員会が、吉田昌郎元所長から生前に聴取した証言の記録である。
事実関係のほとんどは、政府事故調の報告書に反映されている。とはいえ、事故対応にあたった作業員の苦労や、吉田氏の心情を生々しく伝える貴重な資料だ。
津波により、原発冷却に必要な電源が失われた。原子炉に注水し、圧力も抜かねばならなかった。
自体が切迫する中、当時の菅首相ら官邸サイドや、東電本店から、注水作業などを催促する指示が矢継ぎ早に来た。
「効果的なレスキュー(支援)が何もないという、ものすごい恨みつらみが残っている」と、吉田氏は不満を口にしている。
現場の状況を踏まえぬ菅氏らの過剰介入が、作業を遅らせ、士気を損なった。重い教訓である。
菅氏が、東電の「全面撤退」を阻止したと主張している点についても、吉田氏は「誰が撤退なんて話をしているんだと言いたいぐらいだ」と反発し、「現場は逃げていない」とも述べている。
吉田調書を入手したとする朝日新聞は、5月20日付朝刊で、作業員が吉田所長の命令に反し、第二原発に撤退したと報じている。
だが、調書を読む限り、吉田氏は、部下が指示に違反したとは認識していない。
吉田氏は、「2F(第二原発)に行けとは言っていない」が、支持が伝わる過程で解釈が変わったと説明している。
その上で、作業に必要な要員以外は「2Fに行った方がはるかに正しい」と、退避を選択した部下の判断を評価した。現場は、放射線量が高く危険な状況だった。
退避の経緯は、政府事故調の報告書にも詳述されている。朝日新聞の報道内容は解せない。
吉田氏は「文脈等を踏まえなくては誤解を生む」と、調書の非公開を求めていた。しかし、朝日新聞の報道などを受け、証言は独り歩きを始めている。政府は「かえって本人の意思に反する」として、近く公開する方針だ。
作業員の奮闘は海外でも賞賛されてきた。だが、朝日新聞の「撤退」報道に基づき、米紙が「作業員が命令に反して逃げた」と報じるなど誤解が広がっている。
吉田氏は、危険を顧みぬ作業員の事故対応に、「本当に感動した」と語っている。彼らの名誉のためにも公開は妥当な措置である。
東京電力福島第一原発事故で出た汚染土などを
最長30年間保管する中間貯蔵施設の建設受け入れを表明しました。
受け入れ場所が無い汚染土は、3年以上経っても各地に山積みとなり点在している現状に、
苦渋の決断を下されたということです。
当事者の方達の気持ちを考えると複雑なのですが・・・
前に向かって進んで欲しいと願っております。
そんな中で、福島第一原子力発電所事故を巡る「吉田調書」の全容が・・・
朝日新聞報道の「撤退」という報道記事により、
全世界で「作業員の9割が吉田所長の命令に背き逃げた」と認識されてしまいました・・・が、
どうも、文脈の一部を取り出しての解釈のようで、
これが独り歩きをしてしまってるようです。
マスコミは公序良俗にのっとって、事実を伝える義務があると考えます・・・
証言の全体の流れの中で、その真意を読み取り・・・
そして、より確実な真実を世間に伝えていく・・・これが使命なのではないのでしょうか
一か所の文節のみを切り出して、そこに己の解釈を加え
記事として発信していく・・・こんなことが正しいといえるのでしょうか?
今朝は、吉田調書に関する読売新聞の社説を転載してみようと思います。
~以下、8月31日読売新聞朝刊より抜粋~
社説
「撤退」も命令違反もなかった
福島・吉田調書
東京電力福島第一原子力発電所事故を巡る「吉田調書」の全容が明らかになった。
政府の事故調査・検証委員会が、吉田昌郎元所長から生前に聴取した証言の記録である。
事実関係のほとんどは、政府事故調の報告書に反映されている。とはいえ、事故対応にあたった作業員の苦労や、吉田氏の心情を生々しく伝える貴重な資料だ。
津波により、原発冷却に必要な電源が失われた。原子炉に注水し、圧力も抜かねばならなかった。
自体が切迫する中、当時の菅首相ら官邸サイドや、東電本店から、注水作業などを催促する指示が矢継ぎ早に来た。
「効果的なレスキュー(支援)が何もないという、ものすごい恨みつらみが残っている」と、吉田氏は不満を口にしている。
現場の状況を踏まえぬ菅氏らの過剰介入が、作業を遅らせ、士気を損なった。重い教訓である。
菅氏が、東電の「全面撤退」を阻止したと主張している点についても、吉田氏は「誰が撤退なんて話をしているんだと言いたいぐらいだ」と反発し、「現場は逃げていない」とも述べている。
吉田調書を入手したとする朝日新聞は、5月20日付朝刊で、作業員が吉田所長の命令に反し、第二原発に撤退したと報じている。
だが、調書を読む限り、吉田氏は、部下が指示に違反したとは認識していない。
吉田氏は、「2F(第二原発)に行けとは言っていない」が、支持が伝わる過程で解釈が変わったと説明している。
その上で、作業に必要な要員以外は「2Fに行った方がはるかに正しい」と、退避を選択した部下の判断を評価した。現場は、放射線量が高く危険な状況だった。
退避の経緯は、政府事故調の報告書にも詳述されている。朝日新聞の報道内容は解せない。
吉田氏は「文脈等を踏まえなくては誤解を生む」と、調書の非公開を求めていた。しかし、朝日新聞の報道などを受け、証言は独り歩きを始めている。政府は「かえって本人の意思に反する」として、近く公開する方針だ。
作業員の奮闘は海外でも賞賛されてきた。だが、朝日新聞の「撤退」報道に基づき、米紙が「作業員が命令に反して逃げた」と報じるなど誤解が広がっている。
吉田氏は、危険を顧みぬ作業員の事故対応に、「本当に感動した」と語っている。彼らの名誉のためにも公開は妥当な措置である。