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ロボット技術開発 日本はどこを目指す?

2014-08-25 | 日々のパソコン
子供の頃、鉄人28号から始まり・・・

鉄腕アトムのように自分の頭で考えるロボット・・・車は自動運転で・・

何時かそんな時代も・・・来るんやろなぁ~・・・と

漠然と想像を膨らませていたのですが、

車にしても衝突を避ける装置は当たり前になりつつありますし、

自動運転も実用化されようとしています。

ソフトバンクに至っては、20万円を切る値段で

人の感情を認知し、言葉を選んで発するロボットを発売するといいます。

医療関係においては、介護ロボなども次々と開発され、

あのSFの世界が現実のものとなりつつあるんですね・・・


今朝は、そんなロボットの最先端の情報を紹介してみようと思います。

~以下、8月25日読売新聞朝刊より抜粋~

 政府は成長戦略の柱に技術革新を位置付けた。技術開発で優位に立てば、国や日本企業の強みとなるからだ。モノづくり大国の復権を目指す〈ジャパン・テクノロジー〉の未来を探った。
ジャパンテクノロジーのロゴ
 東京都国分寺市にある日立製作所の中央研究所。最先端の研究が進む一室で、身長80㌢・㍍でかわいらしい外観の人型ロボット「エミュー2」に尋ねた。
 「時計はどこですか」
 「田中さんの席にあります。ご案内します」
 障害物を巧みに避けながら、時計がある場所を見つけ出した。言葉を聞きとったエミュー2は、頭脳をつかさどる隣室のサーバーに無線で接続して「時計」の形を1秒で認識。連動する天井のカメラで時計の場所を瞬時に特定したのだ。

アトム 夢じゃない

日立製作所の人型ロボット「エミュー2」

人型ロボットが出来ること
ロボット進化 会話も
 玉本淳一・ロボテックス研究部長(46)は「こんなに小さくても、通信を使うことで高度な知能処理が可能になった」と話す。

 これまではロボットのボディーに、多くの情報処理機能を詰め込むのは難しかった。情報技術(IT)の発達で知能の部分を切り離し、高度な処理を行える小型ロボットが可能になった。影広達彦・主任研究員(45)は「10年、20年前を思えば今の技術も夢だった。後10年、20年で『鉄腕アトム』に近づくことも出来るはず」という。

 だが、ロボットで重要な人工知能を動かすためのIT技術では、グーグルやアップルなどの米国勢が先行する。日本ならではの独自色を出せないか――。

 試みの一つが、ソフトバンクグループが来年2月に売り出す人型ロボット「ペッパー」(身長120㌢・㍍)だ。売りは世界で初めて感情を認識できること。

 「無機的なものではなく、人との絆を持てるようにする。人が喜ぶことを、自ら判断して動くロボットを作りたかった」

 ソフトバンクモバイルの担当部長である林要さん(40)は狙いを話す。
ソフトバンクの人型ロボット「ペッパー」


 相手の表情やしぐさ、声などから、「怒っているのか」「悲しいのか」といった心情を読み取り、それに合わせて言葉を発する。やりとりが蓄積され、経験を積むほど、的確な会話が出来るようになる。人間同士のように喜怒哀楽をお互いに「理解」できるまでには至らず、あくまで「認識」するにすぎない。それでも人を癒す効果はある。

 ロボットはハイテク技術の塊だ。応用分野は広い。
 例えば、日立のエミュー2の技術は、車が歩行者や自転車を検知し、自動ブレーキを作動させる富士重工業の「アイサイト」に生かされた。

 iPhone(アイフォーン)では、作ったアップル自身も想定しなかったようなアプリが次々に誕生した。林さんも「我々が想像しなかったアプリが出てくる可能性がある」と期待する。

 政府の予測では、国内のロボット関連産業の市場規模は2015年の約1.6兆円から、35年には約9.7兆円に急成長する。工場で使う産業用だけでなく、サービス分野での伸びも見込める。

 軍事用を中心にロボット開発が急ピッチで進む米国などに対して、日本のロボット産業はどうあるべきか。

 「日本は先進国の名kで最も高齢化が進んでいる。目指すべきは生活支援ロボットだ」

 国内の第一人者である千葉工大・未来ロボット技術研究センターの古田貴之所長(46)はそう提言する。

 政府は、メーカーや利用者らによる「ロボット革命実現会議」を近く作る。人の日常生活の中でどう役立てるのかという視点が欠けていたロボット開発の新たな展開が求められる。
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