どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

やだよ

2015年05月08日 | 絵本(外国)
やだよ  

    やだよ/作:クラウディア・ルエダ 訳:うの かずみ/西村書店/2013年初版

 

 お母さん熊が冬じたくをしているそばで、こぐまはさっぱりいうことを聞きません。
 お休みの時間と言っても「ねむくないよ」

 どんどん寒くなるのよといっても「ぼくさむくないもん」
 たべるものがなくなるわといっても「クルミをもってるもん」

 冬はながくてきびしいのといっても「ぼくつよいからへっちゃらだい」
 ゆきがいっぱいふってくるから穴にはいりましょうといっても「ぼくゆきだいすき」

 こぐまは、ふぶきのなかにでかけていってしまいます。

 気がつくとあたりは真っ白。

 でもママにあえてこぐまのいうセリフがいい。「ママ、ぼくがいっしょにいてあげるね ふゆの あいだ ひとりじゃ さびしいでしょ」

 どこの家庭にもありそうで、おもわずうなずいてしまいました。

 作者はコロンビアの方です。