モミの手紙/作:ロバート・フロスト 絵:テッド・ランド 訳:みらい なな/童話屋/1999年初版
季節を考えずに図書館から借りてきました。
モミの木を切り倒して金のかえようなんて、金輪際考えたこともない。そんなことをしたら、生きものたちが山にすめなくなると考える男のところに、商人がクリスマスツリー用のモミの木がほしいとやってきます。
売る気はないという男ですが、どこかで心が動き、山を案内し、一本いくらですときく男。
商人のいうあまりの値段のやすさにがっかりする男。
短編小説を思わせる男の心理がにくい。
売るつもりはないといいながら、どこかで高く売れることを期待するような微妙な心理も働いているようです。
一ページ一ページが油絵のようで重厚なものになっています。
男と商人のやりとり、こどもには難しい。