どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ひとりぼっちのりんごのき

2018年06月05日 | 絵本(日本)


   ひとりぼっちのりんごのき/作:三原佐知子・作 なかの ひろたか・絵/福音館書店/2011年


 青い屋根の家のそばにあるいっぽんのリンゴの木。
 少し離れた所にリンゴ園があって、おじいさん、おばあさんは、リンゴ園にかかりっきり。

 リンゴ園は、みつばちの羽音でにぎやか。
 リンゴが大きくなるとだんだんいそがしくなります。そして秋の収穫の時期。

 小さな木は、だまってみているだけ。本当はリンゴ園にいきたかったのですが、木の声はおじいさん、おばあさんには聞こえません。

 小さな木は、からすにつれていってくれるようたのみますが、リンゴの実をぽとぽと落としただけでした。

 でも、冬がすぎて春がくると、木の芽が顔を出します。
 りんごの芽は一日一日、大きくなっていきます。

 一人ぼっちだった小さな木にも仲間が。自分の実からだと子どもかな。

 リンゴの木も人間とおなじです。おおぜいの仲間のところにいきたい気持ちがわかります。

 真っ赤なリンゴがえがかれているページは圧巻です。


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