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今日は空いた時間に旧南外村の散策に出かけました。
ここは山の中の集落が多く、独特の文化を育んで来たようで、以前、民俗資料館に行った時に村のそこここに塞(さえ)の神とか鍾馗(しょうき)様と呼ばれるものがあるとのことでした。これらは、悪霊が侵入するのを防ぎ、通行人や村人を災難から守るために村境・峠・辻などに祭られる神様で、道祖神や庚申塚なども同様のものです。特に鍾馗さんは、主に中国の民間伝承に伝わる道教系の神で、日本では疱瘡除けや学業成就にご利益があるとされ、端午の節句に絵や人形を奉納したりするもので、主に西日本で多く見られるとのこと。
ここ南外では、木のお面が祭られたりしています。民俗資料館で以前映しておいた地図を元に探してみたのですが、この日は2時間ほどでなんとか7ヵ所を確認できました。中には、道端にニョッキリという場所もあったりして、散策マップを用意しておけば、当YHのお客様にはニーズがありそうです。
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地図には20ヶ所ほどが記載されており、まだまだありますので、後日、また散策に出かける予定ですが、どうしてこの村にのみ、こんなにあるのかとか、これらの神様以外にも、異常にお地蔵さんの祠が多かったりするのは何故かなど、次に行く際に民俗資料館の方に聞いてみようかと思っています。
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ちなみに、この鍾馗さんは、大曲、横手、秋田の里に降りると、諸説ありますがわらで作られた人形型の道祖神「鹿島様」になったり秋田名物の「なまはげ」の親戚のような「あまはげ」になったりしているようです。
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