(巣郷温泉・福寿荘)
先日、お客様から岩手県西和賀の温泉施設が購入者を募集し、価格ゼロ円でも手を挙げる人がいなかったとテレビでやっていたけど、どうなの?と連絡を頂きました。調べてみると、西和賀は町の温泉施設10カ所のうち、7カ所の施設の売却を決め、公募したとのこと。
(真昼温泉)
中でも巣郷温泉の老人憩いの家・福寿荘は価格0円、真昼温泉でも98万円と軽自動車より安価。この7カ所は殆ど入浴済みで、どんな施設だかわかります。中でも福寿荘は源泉掛流で、湯使いは7施設の中で一番いいかも。
(湯本温泉・ゆう林館)
それでも現在の入浴料440円は5年前には300円でしたので、かなり値上げしたようで、周辺の温泉施設と比べても割高感があります。これだと入浴客も多くは見込めないでしょう。さらに建物の老朽化で改修費用が掛かることは予想できます。また源泉はそんなに成分が濃くなく、巣郷温泉の共同源泉を加温なしで湯舟、蛇口ともに使用しており、高額なボイラー交換は不要かと思います。
独特な匂いのお湯ですので、好き嫌いが分かれるほか、周辺に人口が少なく、日常使いの人も多くは見込めない上に巣郷温泉に他にも数か所、湯田、湯川温泉と近くにも温泉が多数存在するため、出る(費用)を抑制する前に収入が厳しそうです。
公共施設だから営業していられた典型的な施設で、民間企業が手を挙げるにはかなり難しいかと。隣接の横手市でも今回の新型コロナもあって3カ所の温泉施設が長期休館中となっていて、施設は余っている状態です。
時々