“ブラック死”認めた…ワタミ謝罪と和解金1億3000万円支払い
スポニチアネックス 12月9日(水)7時2分配信
居酒屋チェーンを経営するワタミ子会社の正社員だった森美菜さん=当時(26)=が2008年に過労で自殺したのは会社の責任だとして、両親が損害賠償を求めた訴訟は8日、東京地裁(吉田徹裁判長)で和解協議があった。ワタミや創業者の渡辺美樹参院議員らが計約1億3000万円を支払い、自殺は過労が原因と認めて謝罪することで和解が成立した。渡辺氏も出席し「責任は私にある。森さんを追い詰める結果になったことを悔いている」と両親に謝罪したという。
和解内容には、ワタミが取り組む具体的な長時間労働の防止策も盛り込まれた。弁護団は「判決では実現できない成果も得られた。実質的な勝訴だ」と評価。このケースをきっかけに過酷な労働条件に注目が集まり、労働者を酷使する会社に対する「ブラック企業」という言葉が広まった。
訴状などによると、森さんは08年4月、ワタミフードサービス(現ワタミ)に入社し、神奈川県内の店舗に配属された。休日がほとんどないまま、午後から早朝にかけての長時間勤務が続いた。ノートに「体が辛(つら)いです。どうか助けて下さい。誰か助けて下さい」などと書き残し、入社から2カ月がたった同年6月に命を絶った。残業は厚生労働省が定めた過労死ライン(月80時間)を大きく上回る月140時間以上だった。
調停が成立せず、両親が13年12月に提訴。訴訟でワタミ側は当初、安全配慮義務違反はなかったとして請求棄却を求めていた。
森さんの父・豪さん(67)は「渡辺美樹氏に謝罪を受けたが、簡単には信じられない。ワタミはまず和解内容を全て実現し、労働環境を改善してほしい。今回の和解が過労死の撲滅につながることを望んでいる」と話した。
渡辺氏は自身のフェイスブックにも「私の人生最大の反省点」などとコメントを載せた。
スポニチアネックス 12月9日(水)7時2分配信
居酒屋チェーンを経営するワタミ子会社の正社員だった森美菜さん=当時(26)=が2008年に過労で自殺したのは会社の責任だとして、両親が損害賠償を求めた訴訟は8日、東京地裁(吉田徹裁判長)で和解協議があった。ワタミや創業者の渡辺美樹参院議員らが計約1億3000万円を支払い、自殺は過労が原因と認めて謝罪することで和解が成立した。渡辺氏も出席し「責任は私にある。森さんを追い詰める結果になったことを悔いている」と両親に謝罪したという。
和解内容には、ワタミが取り組む具体的な長時間労働の防止策も盛り込まれた。弁護団は「判決では実現できない成果も得られた。実質的な勝訴だ」と評価。このケースをきっかけに過酷な労働条件に注目が集まり、労働者を酷使する会社に対する「ブラック企業」という言葉が広まった。
訴状などによると、森さんは08年4月、ワタミフードサービス(現ワタミ)に入社し、神奈川県内の店舗に配属された。休日がほとんどないまま、午後から早朝にかけての長時間勤務が続いた。ノートに「体が辛(つら)いです。どうか助けて下さい。誰か助けて下さい」などと書き残し、入社から2カ月がたった同年6月に命を絶った。残業は厚生労働省が定めた過労死ライン(月80時間)を大きく上回る月140時間以上だった。
調停が成立せず、両親が13年12月に提訴。訴訟でワタミ側は当初、安全配慮義務違反はなかったとして請求棄却を求めていた。
森さんの父・豪さん(67)は「渡辺美樹氏に謝罪を受けたが、簡単には信じられない。ワタミはまず和解内容を全て実現し、労働環境を改善してほしい。今回の和解が過労死の撲滅につながることを望んでいる」と話した。
渡辺氏は自身のフェイスブックにも「私の人生最大の反省点」などとコメントを載せた。