宮城県は６日、新型コロナウイルス感染症の重症化を防ぐ効果が期待される「抗体カクテル療法」を行う拠点を仙台市中心部の宿泊療養施設に設け、運用を始めた。重症者を減らし、限りある病床を効率的に活用するのが狙い。
「県抗体カクテル療法センター」は、宿泊療養施設のアパホテル仙台駅北（宮城野区）の２階に設置した。医師２人、看護師３人、薬剤師１人が従事。８台のベッドを置き、１日２回転、最大１６人を治療できる。
コロナ患者の入院や療養先を決める県の医療調整本部が（１）発症後７日以内（２）重症化リスクがある（３）酸素投与が不要―といった条件に該当する対象者を選定。
同意した患者は当日、「カシリビマブ」と「イムデビマブ」の２種類の薬剤を同時に点滴投与してもらう。治療は約３０分間で、１時間経過観察する。治療後は同施設で療養する。
初日の治療対象は６人だった。センター長の石岡千加史東北大病院副病院長は「センターに集約して治療することで、各医療機関の負担も軽減できる」と説明した。
福井県は９月６日、新たに男女１２人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。このうち２人は、越前町の織田病院の入院担当職員と入院患者。同病院は６、７日の外来診療を休止し、新規の入院受け入れも停止している。他の入院患者や職員約１８０人を検査している。
県によると、感染が分かった同病院の職員は、８月下旬に県外滞在歴があった。発症は入院患者の方が早く、県は「感染経路は調査中」としている。２人ともワクチンを２回接種済みだったという。
部員のクラスター（感染者集団）が発生した福井工大硬式野球部で、新たに部員１人の陽性が分かり、感染者は１０人となった。職員ら６人が感染した福井市光陽２丁目のゆきんこ光陽こども園では、新たに職員１人の感染が判明。越前市の福井村田製作所武生事業所関連でも、従業員の家族１人が陽性となり、累計で従業員１２９人、家族ら５７人の１８６人となった。
こども園関連以外の新規感染者１１人は地域別で、福井市８人、越前市２人、越前町１人。県内の新規感染者が１５人を下回るのは７月２７日の１３人以来。感染者は累計２７１４人となった。
越前市は６日、市職員の新型コロナウイルス感染に伴い、一斉検査を受けた市議２１人が全員陰性だったと発表した。市職員らの検査では２９人が陰性で、他に７７人が同日検査を受けた。
またまた、いやなことが、起きました。
おまわりさんに来てもらいました。
こんな幼いいたずら、その心は？
広島市安佐南区の診療所の医師や看護師ら９人が、３回目の新型コロナウイルスのワクチンを接種していたことが７日、運営する医療法人への取材で分かった。国の手引は、接種を２回と定めている。
医療法人によると、予約のキャンセルが発生したため、８月１６日に理事長と院長、看護師５人の計７人に、同１８日に看護師２人に、３回目の接種をした。代わりに接種する人が見つからなかったという。
医療法人の担当者は取材に「ルールを逸脱した行為で反省している。地域でもまだ打てていない人がいる中で申し訳ない」と述べた。
厚生労働省予防接種室の担当者は「３回目の接種については何も決まっていない。取り決め通りに協力してほしい」とコメントした。
