2歳児以上マスク着用推奨 分科会、保育所コロナ対策 厚労相「前向きに進める」
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が4日午後の会合で、保育所での感染防止策として、2歳以上の保育園児についてマスク着用を推奨するよう提案することが分かった。厚生労働省は現在、保育園児らの一律のマスク着用は求めていないが、オミクロン株の急拡大に伴い、園児や保育士らの感染が急増していることを踏まえた。
後藤茂之厚労相は4日の記者会見で、保育園児のマスク着用について「前向きに進めていくべきだ」と明言。「感染の主流が若い人たちから高齢者と子どもに移り、そこを中心に次の感染が広がる起点にもなりかねない」と強調した。
分科会の案では「感染性の高いオミクロン株が子どもにまん延している」と現状を指摘。「2歳以上の子どもに可能な範囲で着用を推奨」とし、一時的な見直しとしている。「息苦しくないかどうかを十分注意し、調子が悪い場合や持続的に着用することが難しい場合は無理させる必要はない」とし、例外も認める。
2歳未満は、窒息や熱中症のリスクが高まるため、マスクの着用は推奨しない。
対象の施設として、保育所や認定こども園、小学生が利用する放課後児童クラブ(学童保育)を挙げている。
感染者が出たために全面休園している認可保育所などは、1月27日時点で少なくとも37都道府県の644カ所で、過去最多を更新した。休園すると、保護者が仕事を休むなど社会経済活動に影響が出る。こうした現状を受け、全国知事会が2月3日、保育園児のマスク着用を国が促すよう後藤厚労相に要請していた
分科会、保育所コロナ対策 厚労相「前向きに進める」
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が4日午後の会合で、保育所での感染防止策として、2歳以上の保育園児についてマスク着用を推奨するよう提案することが分かった。厚生労働省は現在、保育園児らの一律のマスク着用は求めていないが、オミクロン株の急拡大に伴い、園児や保育士らの感染が急増していることを踏まえた。
後藤茂之厚労相は4日の記者会見で、保育園児のマスク着用について「前向きに進めていくべきだ」と明言。「感染の主流が若い人たちから高齢者と子どもに移り、そこを中心に次の感染が広がる起点にもなりかねない」と強調した。
分科会の案では「感染性の高いオミクロン株が子どもにまん延している」と現状を指摘。「2歳以上の子どもに可能な範囲で着用を推奨」とし、一時的な見直しとしている。「息苦しくないかどうかを十分注意し、調子が悪い場合や持続的に着用することが難しい場合は無理させる必要はない」とし、例外も認める。
2歳未満は、窒息や熱中症のリスクが高まるため、マスクの着用は推奨しない。
対象の施設として、保育所や認定こども園、小学生が利用する放課後児童クラブ(学童保育)を挙げている。
感染者が出たために全面休園している認可保育所などは、1月27日時点で少なくとも37都道府県の644カ所で、過去最多を更新した。休園すると、保護者が仕事を休むなど社会経済活動に影響が出る。こうした現状を受け、全国知事会が2月3日、保育園児のマスク着用を国が促すよう後藤厚労相に要請していた