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インフルエンザ 今季も低水準…コロナ対策奏功か

2022年02月14日 22時56分28秒 | ウイルス

インフルエンザ 今季も低水準…コロナ対策奏功か

 2022年2月12日 (土)配信読売新聞
 

 インフルエンザの今季(昨年9月以降)の感染報告が、過去最少だった昨季に続き、極めて低い水準で推移している。シーズン前には、昨季感染して免疫を得た人が少なかったことを理由に大流行も予測されていた。コロナ禍での感染対策強化に加え、幼児の保護者らの意識変化も流行を抑えた理由の一つとみる専門家もいる。(山崎光祥)

 インフルエンザにかかれば一定の免疫がつくとされるが、昨季は感染者が極端に少なかった。このため、日本感染症学会は昨年9月、「社会全体の集団免疫が形成されていない。海外からウイルスが持ち込まれれば大流行を起こす可能性もある」との見解を公表。重症化しやすい高齢者らだけでなく、全国民に積極的なワクチン接種を訴えた。

 だが、例年なら流行のピークとなる1月下旬~2月上旬を迎えても、感染拡大はみられていない。

 厚生労働省によると、1月30日までの1週間に全国約5000の医療機関から報告された患者数は55人(1医療機関あたり0・01人)。新型コロナウイルス感染症との同時流行が危惧された昨年同期の64人(同0・01人)と同水準で、現行の集計方法になった1999年以降で最多だった2019年同期の28万3388人(同57・09人)を大きく下回った。

 感染者が少ない理由について、厚労省はコロナ禍で習慣として根付いたマスク着用や手洗い、手指消毒に加え、水際対策の強化で海外との往来が減ったことなどを挙げる。

 これに加え、幼児の感染報告の少なさに着目するのは、全国の医師200~400人が参加するインフルエンザ感染例の集計システムを20年余り運営し、流行状況を分析してきた 西藤さいとう 小児科(滋賀県守山市)の西藤成雄院長だ。「幼児はマスク着用や手洗いを徹底しにくいため、流行抑制には別の要因もあるのではないか」と指摘する。

 西藤院長によると、これまでは37・5度程度の発熱なら保育園や幼稚園に通わせる保護者が多く、園内で感染が広がり、自宅で家族にうつるケースが目立った。

 しかし、最近は早めに休ませたり、早退させる場合は仕事を中断して迎えに行ったりする保護者が増えている。発熱時の対応に関する家庭や教育現場、職場の理解が進み、流行初期の感染拡大防止につながったのではないか、と推測する。

 西藤院長は「今季も大きな流行はないだろうが、新学期には小さな流行が起きることが多く、大型連休まで続く場合もある。警戒を緩めないように」と呼びかけている。

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新型コロナ 陽性・濃厚接触「いる」施設36% 老人施設協議会調査

2022年02月14日 22時51分56秒 | ウイルス

新型コロナ 陽性・濃厚接触「いる」施設36% 老人施設協議会調査

 2022年2月12日 (土)配信毎日新聞社
 

 全国老人福祉施設協議会(東京都千代田区)など3団体は10日、高齢者施設を対象にした新型コロナウイルスに関するアンケート結果を公表した。回答した施設の36%で、施設内にコロナ陽性者や濃厚接触者の入居者、職員がいることが明らかになった。

 アンケートは今月3~9日にインターネットで実施。特別養護老人ホームや老人保健施設など5829施設が回答した。回答時点で「陽性の入居者や職員がいる」が16%、「職員に濃厚接触者がいる」が20%だった。

 また入居者と職員のコロナワクチンの3回目接種について、「開始していない」「完了していない」と答えた施設は計44%だった。接種が進まない理由として、「追加接種のワクチンが今後届くため」(27%)▽「(入居者と職員の)接種券がそろってから対応しようと考えていたため」(24%)――が多かった。

 記者会見した全国老人保健施設協会の東憲太郎会長は「自治体と施設との連携がうまくいっていない。接種券がなくても接種を受けられると、自治体は施設に積極的に呼びかけてほしい」と訴えた。

 また東会長は現在は6カ月となっている高齢者の接種間隔について「5カ月などに短縮し、一刻も早く打てるようにしてほしい」と要望した。【石田奈津子】

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トラックデモ、経済に打撃

2022年02月14日 22時49分28秒 | ウイルス

トラックデモ、経済に打撃 カナダと米国境、3カ所封鎖 コロナ規制反対、海外にも飛び火

 2022年2月13日 (日)配信毎日新聞社
 

 カナダで新型コロナウイルス対策の規制に反対するトラック運転手らによる抗議デモが拡大している。カナダと米国の国境3カ所を車両で封鎖し、北米の自動車工場が操業停止や減産に追い込まれるなど、経済的な影響も懸念されている。トルドー首相は11日の記者会見で「地域や経済を人質に取ろうとする違法な封鎖だ」と、デモ参加者に警告した。

 デモは、カナダ当局が米国境を越える車両の運転手にワクチン接種を義務づけたことへの抗議として始まった。

 カナダメディアによると、3カ所のうち東部オンタリオ州ウィンザーと米中西部ミシガン州デトロイトを結ぶアンバサダー橋では7日以降、50台以上のトラックなどが道路を封鎖。部品供給が滞り、トヨタ自動車やホンダ、米フォード・モーターなど、カナダや米国にある工場の生産体制に影響が出ているという。

 オンタリオ州にある首都オタワでも1月下旬から、トラック運転手らが国会議事堂前を大型トラックで占拠している。同州のフォード首相は11日、「これは不法占拠だ。もはや抗議活動ではない」として非常事態を宣言。命令に従わない場合、法的措置に出ると明らかにした。

 アンバサダー橋は自動車部品などを運ぶ物流の大動脈で、米メディアによると、米カナダ間の貨物量の約3割が通っている。米政府も懸念を強めており、バイデン米大統領は11日、トルドー氏に電話で「米国内でも深刻な影響が出ている」と訴えた。

 新型コロナ対策に反対するデモが拡大する背景には、厳しい規制の長期化に対する「パンデミック疲れ」もある。オタワでのトラックによる占拠には、子供を連れた人もいる。トルドー氏は「特に子供が一緒なら帰宅する時だ」と強調し、「コロナに疲れたからデモに参加するというのなら、それは法を犯していると理解すべきだ」と述べた。

 同様のデモは、オーストラリアやニュージーランドなど海外にも飛び火している。米メディアによると、米国でも西部ロサンゼルス近郊で米プロフットボールのスーパーボウルが開かれる13日ごろに、トラックなどが集結する計画がある。その後、首都ワシントンに向かうとの話もあり、国土安全保障省が警戒を強めている。【ニューヨーク隅俊之、ワシントン秋山信一】

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