新型コロナ 「黙食」あす取りやめ 学校給食、感染対策緩和 奈良市教委 /奈良
政府が新型コロナウイルス対応の基本的対処方針を変更したことに伴い、奈良市教委は市立小中学校の給食時に行っていた感染対策を緩和することにした。これまで求めてきた「黙食」を12日から取りやめ、大声を控えれば短時間での会話ができるようにする。
市教委によると、教室での感染拡大を防ぐため、児童・生徒は教室の前方を向いて私語を避けながら食べてきた。12日からは1メートル以上の距離をとって斜め向かい合わせの形であれば、対面での食事を認める。感染リスクを考慮して換気を徹底し、会話は短い時間に限るよう求めている。
市教委は、今回の緩和策は全校一律ではなく、学年やクラスなどの事情に応じて実施を検討するよう各校に判断を委ねている。ある小学校長は「給食時の会話は多くの子どもや教員が望んでいた」と歓迎。一方で、インフルエンザとの同時流行などが懸念されていることや教室に十分なスペースがないことから、緩和するかは慎重に判断したいとした。【林みづき】