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2年自殺者数2万1千人 コロナ禍の高止まり続く 

2023年01月20日 23時00分54秒 | ウイルス

2年自殺者数2万1千人 コロナ禍の高止まり続く 中高年男性や失業者増加

 2023年1月20日 (金)配信共同通信社
 

 2022年の自殺者数が2万1584人となったことが20日、警察庁の自殺統計(速報値)に基づく厚生労働省のまとめで分かった。21年の確定値と比べ577人増え、2年ぶりの増加。新型コロナウイルスの国内流行前は10年連続で減り19年に約2万人となったが、コロナ禍で千人ほど増えたまま高止まりの状況が続いている。

 厚労省担当者は「40~60代の男性のほか、失業者や年金生活者らで増加が目立つ。著名人の自殺の影響もあったのではないか」と分析している。

 男女別では、男性が前年比604人増の1万4543人で13年ぶりの増加。女性は同27人減の7041人だが、コロナ禍前よりは千人近く多い。毎年3月発表の確定値は速報値から増える傾向にあり、女性も前年を上回る可能性がある。

 職業別は11月までの暫定値として公表。失業者の自殺は1038人に上り、前年同期の581人に比べ約1・8倍に増加。年金や雇用保険で生活している人は5347人で、705人増えた。原因・動機別(暫定値)は健康問題が1万1125人と最多で、次いで家庭問題が4214人。

 コロナ禍で増加が目立つ小中高生の自殺者数(同)は前年同期比3人減の441人となり、内訳は小学生15人、中学生118人、高校生308人だった。

 人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)は前年から0・5人増え17・2人。男性は23・8人(1・0人増)、女性は10・9人(0・1人減)だった。都道府県別で最も高かったのは山梨(24・3人)で、秋田(23・7人)、宮崎(22・7人)が続いた。低かったのは徳島(12・5人)、神奈川(13・9人)、長崎(14・3人)。

 ※警察庁の自殺統計

 警察は変死者の死因を調べるなどして自殺と判断すると、職業や自殺方法を「自殺統計原票」に記録する。警察庁は原票を集計し、月別統計などを速報値で発表。年間データの確定値は毎年3月に公表する。統計には国内で自殺した外国人も含まれることなどから、日本人だけを対象とする厚生労働省の人口動態統計と数字が異なる。

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「最期に泣きながらだが言えた」緩和ケアに尽くした福岡の医師が残した日記

2023年01月20日 10時36分02秒 | ガン

「最期に泣きながらだが言えた」緩和ケアに尽くした福岡の医師が残した日記

2023年1月18日 (水)配信西日本新聞
 

 福岡県筑豊地区で緩和ケアの普及に尽くし、末期がん患者や家族に寄り添ってきた医師が昨年10月、52歳で亡くなった。済生会飯塚嘉穂病院(同県飯塚市)の荒木貢士(こうし)さん。前立腺がんだった。1500人もの患者をみとり、貫いた信念は「最期は感謝の言葉を贈ること」。「頑張って」と励まそうとする患者の家族に「本人は苦しい。十分頑張ってきた」と説いた荒木さん。「人は死んでも、心の中で生き続ける」とも語っていた。自身も、妻や子から「ありがとう」と声をかけられながら旅立った。

 荒木さんは福岡市出身。神戸大を卒業後、外科医として九州大病院などで勤務。2011年7月に飯塚嘉穂病院に着任した。筑豊地区で初の緩和ケア病棟が開設されたばかりだった。

 荒木さんの姉で同病院看護部長の頼子さん(57)から「筑豊でも緩和ケアを広めたい。いい医師はいないか」と相談を受け「それならば自分が行く」と引き受けた。「弟は『手術をしても治らない患者を最期まで診てくれる医師が少ない』と、緩和ケアの道に進む決意をし、大阪や福岡の病院で学んだ」と頼子さん。

 看護課長の尾崎昌子さん(57)も「ケアに詳しいスタッフが少ない中、私たちを導く光のような存在だった」と振り返る。

 同県直方市の野口千代香さん(72)は訃報に接し、夫俊一さんをみとった6年前を思い出した。長女(47)が荒木さんに呼び出され「伝えたいことを言ってあげてください。言葉にしないと伝わらないこともあります」と告げられた。

 「大好き」「ありがとう」。励ましたい気持ちをこらえ、ありったけの感謝を家族で伝えた。俊一さんも「ありがとう...」と口にして逝った。千代香さんは「夫が良い最期を迎えられたことが、その後を生きる家族の救いになっている」と話す。

◆亡くなる1週間前までの日記

 荒木貢士さんは亡くなる1週間前まで、痛みと闘いながらスマートフォンに日記をつづった。妻あゆみさん(50)と貢大(こうた)さん(22)、崇大(そうた)さん(20)、瑛大(えいた)さん(16)、七美さん(13)の4人の子。両親と姉。家族と過ごす時間が「一番の幸せ」と書き残した。

■2021年12月3日

 前立腺がん、リンパ節と骨に転移と診断された。緩和ケアの仕事を始めた時から自分の死は覚悟していた。車の中で妻に病状を伝えた。「ゴメン」と告げると、「謝らないで」と泣かれた。

■22年1月6日

 車の中で泣いた。患者から「なぜこんな病気になったのか。何も悪いことはしていないのに」と言われた気持ちが痛いほど分かる。

■3月8日

 次男が九大医学部に合格した。涙が出るほどうれしかった。医師になった姿は見届けることができないだろうが、優しい子なのできっと皆に好かれる医師になるだろう。

■5月8日

 子どもたちに病気のことを伝えた。次男に「余命」を聞かれたが、ごまかした。

■7月28日

 脚の感覚も段々鈍くなり、まひは確実に進んでいる。正直、早く終わりが来てほしい。

■8月9日

 最期に苦しまないように、家族にも苦しむ姿を見せたくないため、(薬による)鎮静を始めたい。家族にきちんとお別れをしたい。妻は「(ミュージカル俳優を目指す)三男の発表会までは頑張って」と言う。しかし呼吸困難の恐怖には耐えられない。

■10日

 両親ときょうだいにもお別れと感謝の言葉を伝えた。とてもつらかったが、どうしても最期に自分の口で言いたかった。泣きながらだが、頑張って言えた。

■13日

 家族で過ごす時間が一番の幸せ。そんな本当に単純なことが、全ての本質だとあらためて勉強させられる。

■25日

 (発表会で)三男も泣きながら歌っていた。もう涙が止まらない。カーテンコールで三男が一輪のバラを私の席まで持ってきて「ありがとう」と言ってくれた時は、周りを気にする余裕もなく号泣した。天国からでも応援しよう。この日まで生きていないかもしれないと思っていたが、妻に感謝している。

■27日

 よく眠れた。今は全てのことに安心感があり、精神的にも落ち着いている。あとは皆の負担にならない期間に、安楽に最期を迎えたい。

■9月15日

 お父さんは不自由なく育ててくれた。お母さんもいつも味方でいてくれた。恩返しができなかったことが残念だ―。

 春には、音楽好きの七美さんとライブに出かけた荒木さん。貢大さんの誕生日翌日の9月26日から鎮静に入り、10月1日、福岡市の自宅で亡くなった。同僚の医師は死亡診断書に書き添えた。「穏やかな誰にでもやさしいすてきな医師でした」

 (長松院ゆりか)

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名湯で知られる温泉に異変、湯量減少で湯温が低下…含まれる成分も変化

2023年01月20日 09時03分34秒 | 地域

名湯で知られる温泉に異変、湯量減少で湯温が低下…含まれる成分も変化

岩木山麓の名湯として知られる だけ 温泉(青森県弘前市)で、昨年末に突然、急激に湯量が減少して湯温が低下し、宿泊客や日帰り客が入浴できない状態となっている。年明けに国の観光需要喚起策「全国旅行支援」が再開され、温泉旅館関係者はコロナ禍で受けた経済的打撃を回復しようとしていたが、想定外の事態に頭を抱えている。
急激な湯量減少と湯温低下が起きている嶽温泉(12日、弘前市で)
急激な湯量減少と湯温低下が起きている嶽温泉(12日、弘前市で)

 嶽温泉旅館組合長で、「小島旅館」を営む小島庸平さんによると、異変が起きたのは昨年12月28日。小島旅館の浴槽のうち、熱い方の湯温が通常の43~44度から40度以下に下がった。ぬるい方の浴槽は、41~42度から体温並みの約36度にまで低下したという。

 湯量減少や湯温低下の原因について、小島さんは「昨年8月の大雨をきっかけに、温泉をくみ上げる配管に何らかのトラブルが起きたのかもしれない」と推測する。源泉は温泉街から離れた麓にあり、通じる道路には1メートル以上雪が積もっているため、修理で重機などを搬入するのは容易ではない。小島さんは市に緊急の除雪を依頼すると、14日に作業が行われることになった。15日には配管の修理ができるめどが立ったという。

 今回のトラブルで、小島旅館は新規の予約受け付けを停止し、既に予約した客には事情を説明してキャンセルするか、そのまま宿泊するかを選んでもらっている。ほかの旅館も営業を一時取りやめるなど、大きな支障が出ている。

 嶽温泉も、長期化するコロナ禍で各旅館の収入が減っている。10日に再開された全国旅行支援などの旅行キャンペーンに期待をかけていただけに、小島さんは「事態は深刻で、物価高もあって温泉経営は窮地に陥っている。配管の修理が終わったら、一刻も早く営業を再開したい」と祈るように話す。

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