2日間車の掃除などをして、ウォーキングを休みました。
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩き休みました。
その前までのクリスマス特集を終わりにし、
今日から年末年始はグスタフ・マーラーの交響曲特集にしようと思います。
様々な指揮者による盤をとりあげたいと思います。
途中聴いたのは、マーラーの交響曲第5番嬰ハ短調である。
1901年から1902年にかけ作曲された作品である。
聴いたCDはミヒャエル・ギーレン指揮、
南西ドイツ放送交響楽団の演奏によるものである。
第一楽章葬送行進曲「規則正しい歩みで、厳格に、葬列のように」は、
トランペットに始まる悲愴的な葬送行進曲と、
ヴァイオリンとチェロによる主題のフレージングがいい。
録音技術の良さもあり、各楽器の動きもよくわかり、
ゆったりとしたテンポではあるが、各楽器とのバランスがとてもいい。
冷静さを保ったテンポが、「規則正しい歩みで、厳格に」という指示を
忠実に守っている感じもして、なかなかの演奏である。
第二楽章「嵐のように動いて、非常に激烈に」は、
ソナタ形式による楽章で、低音部で激しく始まる序奏に続き、
ヴァイオリンにより力強く、しかし落ち着きのない第一主題が示される。
ギーレン盤のテンポは荒々しい嵐のような部分を出している。
そのあとチェロが歌うような第二主題を奏でていくが、
これに絡んでいく木管楽器の動きが鮮明に分かっていい。
展開部や再現部の部分は各楽器をうまく扱いながら、
ある時はダイナミックに、あるところでは繊細に表現している。
第三楽章スケルツォ「力強く、速すぎずに」は、
ホルンの力強い旋律で始まり、弦楽器が舞曲風の主題を奏していく。
ギーレン盤では木管楽器や金管楽器の音が鮮明にわかり、
弦楽器の甘いメロディが魅力的に聞こえる。
躍動的な弦楽器のリズムなども特徴である。
自然な流れで曲は進んでいくのではあるが、
ピチカートによる弦楽器のアンサンブルは刺激的である。
中間部のトリオのドラマティックな盛り上がりの部分もさすがである。
再び冒頭のホルンの吹奏が奏でられ、その後もドラマティックな展開が続く。
コーダでは金管楽器中心に盛り上がるが、その活躍ぶりはなかなかいい。
第四楽章アダージェット「非常にゆっくりと」は、
ハープと弦楽合奏による耽美的な楽章である。
ギーレン盤のテンポは速めで、あっさりとした感じで始まる。
音楽に溺れることなく、冷静ではあるが、
音楽そのものの美しさは十分に示していると思う。
第五楽章ロンド-フィナーレ:アレグロは、
フーガ風の展開の構造がよく見渡せる演奏のような気がする。
流れるようなテンポはいいし、最後の盛り上がりの部分もいい。
最後にテンポをあげて盛り上がって終わるところはいい。
ギーレンらしさがあふれたなかなかの名演奏だと思う。
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩き休みました。
その前までのクリスマス特集を終わりにし、
今日から年末年始はグスタフ・マーラーの交響曲特集にしようと思います。
様々な指揮者による盤をとりあげたいと思います。
途中聴いたのは、マーラーの交響曲第5番嬰ハ短調である。
1901年から1902年にかけ作曲された作品である。
聴いたCDはミヒャエル・ギーレン指揮、
南西ドイツ放送交響楽団の演奏によるものである。
第一楽章葬送行進曲「規則正しい歩みで、厳格に、葬列のように」は、
トランペットに始まる悲愴的な葬送行進曲と、
ヴァイオリンとチェロによる主題のフレージングがいい。
録音技術の良さもあり、各楽器の動きもよくわかり、
ゆったりとしたテンポではあるが、各楽器とのバランスがとてもいい。
冷静さを保ったテンポが、「規則正しい歩みで、厳格に」という指示を
忠実に守っている感じもして、なかなかの演奏である。
第二楽章「嵐のように動いて、非常に激烈に」は、
ソナタ形式による楽章で、低音部で激しく始まる序奏に続き、
ヴァイオリンにより力強く、しかし落ち着きのない第一主題が示される。
ギーレン盤のテンポは荒々しい嵐のような部分を出している。
そのあとチェロが歌うような第二主題を奏でていくが、
これに絡んでいく木管楽器の動きが鮮明に分かっていい。
展開部や再現部の部分は各楽器をうまく扱いながら、
ある時はダイナミックに、あるところでは繊細に表現している。
第三楽章スケルツォ「力強く、速すぎずに」は、
ホルンの力強い旋律で始まり、弦楽器が舞曲風の主題を奏していく。
ギーレン盤では木管楽器や金管楽器の音が鮮明にわかり、
弦楽器の甘いメロディが魅力的に聞こえる。
躍動的な弦楽器のリズムなども特徴である。
自然な流れで曲は進んでいくのではあるが、
ピチカートによる弦楽器のアンサンブルは刺激的である。
中間部のトリオのドラマティックな盛り上がりの部分もさすがである。
再び冒頭のホルンの吹奏が奏でられ、その後もドラマティックな展開が続く。
コーダでは金管楽器中心に盛り上がるが、その活躍ぶりはなかなかいい。
第四楽章アダージェット「非常にゆっくりと」は、
ハープと弦楽合奏による耽美的な楽章である。
ギーレン盤のテンポは速めで、あっさりとした感じで始まる。
音楽に溺れることなく、冷静ではあるが、
音楽そのものの美しさは十分に示していると思う。
第五楽章ロンド-フィナーレ:アレグロは、
フーガ風の展開の構造がよく見渡せる演奏のような気がする。
流れるようなテンポはいいし、最後の盛り上がりの部分もいい。
最後にテンポをあげて盛り上がって終わるところはいい。
ギーレンらしさがあふれたなかなかの名演奏だと思う。