ハヴァーガル・ブライアンの交響曲第29番変ホ長調を聴く

今回取り上げるのは1876年生まれのブライアンが、
1967年に作曲した交響曲第29番変ホ長調である。
演奏はアレクサンダー・ウォーカー指揮、
新ロシア国立交響楽団によるものである。
第一楽章アダージョ－アレグロは、
弦楽器と打楽器そして金管楽器により、
堂々とした力強い旋律が奏でられて始まる。
その主題を中心に展開されていくのだが、
フーガ風の展開もみられ面白い。
金管楽器や打楽器が活躍するのはブライアンらしい。
イギリス的な部分を見せながら、最後は穏やかに終わり次の楽章に続く。
第二楽章レント・カンターヴィレ・センプレは、
ゆったりとした感じの旋律が弦楽器と金管楽器によって示される。
最後は金管楽器いにより盛り上がったあと次の楽章に続く。
第三楽章アレグレット・グラツィオーソは、
スケルツォ風の舞踏風な旋律が奏でられたあと、
軽快な感じで旋律が展開され、最後は穏やかに終わる。
第四楽章アダージョ－アレグロ・モルト－アダージョは、
弦楽器が力強い旋律を奏でて始まる。
金管楽器がそれに絡んで、華やかさを加え、
その旋律をもとに曲は展開されていく。
金管楽器を中心に盛り上げたあと、最後は穏やかに終わる。