Mars&Jupiter

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アーロン・コープランドの舞踏交響曲を聴く

2022-05-15 15:08:17 | 古典~現代音楽北アメリカ編
今回は1900年生まれのコープランドが、
1922年から1925年にかけて作曲した舞踏交響曲を取り上げる。
聴いたCDの演奏はコープランド指揮、ロンドン交響楽団による。
1925年に作曲されたバレエ曲「グローグ」からの改作で、
この作品は純粋に交響曲として最初から書かれたものではない。
第一楽章「導入部(レント)-モルト・アレグロ-アダージョ・モルト」は、
トランペットの音で始まり、弦楽器がそれを呼応するようにして引き継ぐ。
アメリカの荒野の雰囲気を感じさせる。
やがて、オーボエなど木管楽器が速い動きで旋律を奏でていき、
舞踏風の軽やかな動きをみせていき、
パリ留学のあとだからかフランス音楽からの影響も感じさせる。
最後はゆったりとした感じになり、そのまま次の楽章に続く。
第二楽章「アンダンテ・モデラート」は、
ゆったりとしたワルツのリズムの中で、木管楽器が活躍する。
ストラヴィンスキーの影響も感じさせるところがある。
やがて、弦楽器中心にゆったりとした旋律が奏でられていき、
金管楽器も加わり、徐々に盛り上がりをみせていき、
壮大な舞踏風の音楽になっていき、
それが終わるとヴァイオリン独奏が入って終わる。
第三楽章「アレグロ・ヴィーヴォ」は、
軽快で生き生きとした旋律が奏でられて始まる。
打楽器中心にリズミックな音楽が展開されていく。
そのあとゆったりとしたテンポで弦楽器が甘美な旋律を奏でていく。
リズミックな音楽と、ゆったりとした旋律が交互に現れ、
やがて、金管楽器中心に荒々しい音楽となり、
打楽器も加わり、盛り上がったところで終わる。
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