Mars&Jupiter

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チャールズ・アイヴズの交響曲第1番ニ短調を聴く

2022-05-28 09:32:35 | 古典~現代音楽北アメリカ編
今回は1874年生まれのアイヴズが、
1896年から98年にかけて作曲した交響曲第1番ニ短調を取り上げる。
聴いたCDはズービン・メータ指揮、
ロサンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第一楽章アレグロは、ヴィオラの伴奏の上で、
クラリネットが奏でる第一主題で始まる。
ドヴォルザークのように親しみやすい旋律で、
弦楽器に引き継がれていき、木管楽器や金管楽器も絡んで、
徐々に盛り上がりをみせながら繰り返されていく。
第二主題は、フルートによって奏される。
そして、展開部を経て主題が変形されていくが、
このあたりもブラームスやドヴォルザークのようで、
自然な感じがとても聴きやすい感じがする。
再現部に入り、盛り上がりをみせていき、最後は力強く終わる。
第二楽章アダージョ・モルト(ソステヌート)は、
イングリッシュ・ホルンが奏でる主題で始まる。
ドヴォルザークの交響曲第9番第2楽章のような始まりである。
奏でられる旋律は素朴で優しい感じである。
この楽章は三部形式で書かれており、叙情的な最初の部分と、
情熱的に盛り上がっていく中間部は対照的である。
再びイングリッシュ・ホルンが主題を奏で、最後は静かに終わる。
第三楽章スケルツォ(ヴィヴァーチェ)は、
クラリネットとフルートのユニゾンで始まり、
カノン風に様々は楽器が絡んでいき、興味深い。
中間部のトリオはヴァイオリンが活躍し、優雅な感じである。
冒頭のスケルツォ主題が再び現れ、最後静かに終わる。
第四楽章アレグロ・モルトは、弦楽器による軽快な旋律で始まる。
この主題をあわせ4つの旋律が相次いで現れていくが、
その旋律はロマンティックであり、力強い推進力をもっている。
この部分は繰り返され、コーダの部分に入り、金管楽器が加わり、
壮大な感じに盛り上がり、最後はティンパニの強打の中で力強く終わる。
コメント
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