Mars&Jupiter

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ヴァンスカ指揮のジャン・シベリウスの交響曲第1番ホ短調作品39を聴く

2013-09-09 06:30:04 | ジャン・シベリウスの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのはシベリウスが1899年に作曲した交響曲第1番ホ短調作品39である。
今回聴いたCDはオスモ・ヴァンスカ指揮、ラハティ交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章アンダンテ・マ・ノン・トロッポ-アレグロ・エネルジコは、
ソナタ形式で書かれ、最初ティンパニの音とクラリネットで始まる導入部がある。
哀愁ただよう棒入部が終わると弦楽器が第一主題を奏でていく。
木管楽器が新たな旋律を奏でたあとオーボエを中心に第二主題を奏でていく。
ヴァンスカ盤のこの部分は速い演奏で、即興的な感じではあるが、
しかし、とてもいきいきとしており、展開部も流れるようなテンポで、
両主題を自由に扱っていき、再現部では第一主題が力強く現れる。
ハープの音に導かれ第二主題も現れ、徐々にテンポをあげ、
金管楽器が鳴り響き、颯爽とした感じで終わる。
第二楽章アンダンテ・マ・ノン・トロッポ-レントは、
弦楽器により叙情的な旋律を奏でていくが、
ヴァンスカ盤はここでも軽快なテンポで進めていく。
この旋律を木管楽器が受け継いだあと、
金管楽器も加わっていったん盛り上る。
そのあと静まって弦楽器やホルンが旋律を奏で、
木管楽器も絡んでいくが、幻想的な感じをみせていく。
旋律はさまざまな楽器に引き継がれていき、
ヴァンスカ盤は後半の部分でゆっくりとした部分をみせたりし、
自由にテンポを変えていくが、そこがドラマティックにみせていい。
金管楽器により盛り上がりの部分が過ぎたあと、
弦楽器が冒頭とおなじように旋律を奏でて最後静かに終わる。

第三楽章スケルツォ-アレグロは、チェロのピチカートの上で、
ティンパニ、弦楽器が軽快で素朴な旋律を奏でて始まる。
木管楽器もその旋律を受け継いでいくが、
ヴァンスカ盤の速いテンポについてくる楽器奏者たちの技術もすばらしい。
中間部を経て、再び冒頭の旋律が力強く現れ、盛り上ったところで終わる。
第四楽章クワジ・ウナ・ファンタジア アンダンテ-アレグロ・モルトは
弦楽器と金管楽器により第一楽章の導入部の旋律が奏でられる。
弦楽器がユニゾンで旋律を奏で、やがて木管楽器がからんだあと、
弦楽器が中心となる軽快で力強い旋律と、
叙情的であこがれを思わせるような対照的な2つの主題を奏でていく。
そして、最初の主題をもとに金管楽器も加わり盛り上がりをみせ、
それが終わり静まったあとは、二つ目の主題がゆっくりと奏でられ、
木管楽器も絡んで、金管楽器も加わり徐々に盛り上がりをみせて、
聖歌風の旋律も現れ、全楽器で力強く旋律を奏でたあと、
ティンパニの響く中、最後は静かに終わる。

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