昨日は桜木町から西横浜まで歩きました。
途中聴いたのはシベリウスが1892年に作曲したクレルヴォ交響曲作品7である。
ロベルト・カヤヌスが自作のアイノ交響曲を演奏するのを聴いて刺激を受け、
英雄叙事詩「カレワラ」の中の第35章と第36章にあたる
クレルヴォの物語を基にして作曲した作品である。
今回聴いたCDはライリ・コスティアのソプラノ、
ウスコ・ヴィータネンのバス・バリトン、ヘルシンキ大学男声合唱団、
パーヴォ・ベルグルンド指揮、ボーンマス交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章「導入部」(アレグロ・モデラート)は、弦楽器の伴奏に乗って、
クラリネットとホルンに乗って現れる叙情的な第一主題が奏でられて始まる。
第二主題は対照的でドラマティックに盛り上がりをみせていくものである。
この二つの主題をもとに自由にそしてドラマティックに展開されていく。
神話の世界を感じさせるような雰囲気を醸し出している。
第一主題が繰り返し現れるがとても魅力的な旋律である。
最後は物語の最後を予感させるように静かに終わる。
第二楽章「クレルヴォの青春」(グラーヴェ)は、
弦楽器によりおだやかで美しい旋律が奏でられて始まる。
その旋律が繰り返されたあと、木管楽器の牧歌風の旋律が現れる。
速い動きで示されるこの部分が終わると再び冒頭の旋律が現れるが、
金管楽器も加わり、最初の感じとは対照的で劇的である。
再び木管楽器による牧歌的な部分が現れるが、
徐々に冒頭の旋律が支配的となっていき、
金管楽器によるクライマックスをみせたあと、
冒頭の旋律が弦楽器により静かに奏されて終わる。
第三楽章「クレルヴォと彼の妹」(アレグロ・ヴィヴァーチェ)は、
管弦楽全体で明るくいきいきとした旋律が奏でられて始まる。
そして男声合唱が歌い出すが、これはクレルヴォが橇を走らせていた時に、
一人の乙女に出会ったこと、そして橇に乗ることを誘うが、
乙女がそれを断る様子が歌われていく。
第二の乙女にもクレルヴォは橇に乗るよう誘惑しようとするが断れ、
第三の乙女にいたってはクレルヴォは強引に乙女を橇の中に引きずり込む。
最初はユニゾンで歌っていた合唱はここではハーモニーを奏でていく。
管弦楽のみの部分が続いたあとは、二人の独唱者による歌が続いていき、
それぞれを素性を語りあうことで二人は兄妹の関係であったことを知る。
妹の独唱が終わると、クレルヴォが自分の妹にしてしまったことを嘆いていく。
管弦楽もそのクレルヴォの激しい気持ちを描写し、最後劇的に終わる。
第四楽章「戦いに赴くクレルヴォ」(ア・ラ・マルチア、行進曲調で)は、
父の仇のウンタモに復讐に行くクレルヴォの姿を描写していく。
この楽章はスケルツォにあたり、軽快な音楽が展開されていく。
勇ましい感じの旋律が繰り返されていき、
最後は金管楽器により盛り上がりをみせたところで終わる。
第五楽章「クレルヴォの死」(アンダンテ)は、
弦楽器の音に導かれ、男声合唱がおだやかに歌って始まる。
歌の内容は自分の犯した罪に苦しみ、自らの剣で自害する話だが、
管弦楽と合唱により、そのことが劇的に描写され、
合唱は英雄クレルヴォが亡くなったことを歌い、
ティンパニと金管楽器が響く中、最後悲劇的な感じで終わる。
それにしてもいつ聴いてもクレルヴォ盤の演奏は説得力がある。
1970年の録音のものではあるが、名演であると思う。
途中聴いたのはシベリウスが1892年に作曲したクレルヴォ交響曲作品7である。
ロベルト・カヤヌスが自作のアイノ交響曲を演奏するのを聴いて刺激を受け、
英雄叙事詩「カレワラ」の中の第35章と第36章にあたる
クレルヴォの物語を基にして作曲した作品である。
今回聴いたCDはライリ・コスティアのソプラノ、
ウスコ・ヴィータネンのバス・バリトン、ヘルシンキ大学男声合唱団、
パーヴォ・ベルグルンド指揮、ボーンマス交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章「導入部」(アレグロ・モデラート)は、弦楽器の伴奏に乗って、
クラリネットとホルンに乗って現れる叙情的な第一主題が奏でられて始まる。
第二主題は対照的でドラマティックに盛り上がりをみせていくものである。
この二つの主題をもとに自由にそしてドラマティックに展開されていく。
神話の世界を感じさせるような雰囲気を醸し出している。
第一主題が繰り返し現れるがとても魅力的な旋律である。
最後は物語の最後を予感させるように静かに終わる。
第二楽章「クレルヴォの青春」(グラーヴェ)は、
弦楽器によりおだやかで美しい旋律が奏でられて始まる。
その旋律が繰り返されたあと、木管楽器の牧歌風の旋律が現れる。
速い動きで示されるこの部分が終わると再び冒頭の旋律が現れるが、
金管楽器も加わり、最初の感じとは対照的で劇的である。
再び木管楽器による牧歌的な部分が現れるが、
徐々に冒頭の旋律が支配的となっていき、
金管楽器によるクライマックスをみせたあと、
冒頭の旋律が弦楽器により静かに奏されて終わる。
第三楽章「クレルヴォと彼の妹」(アレグロ・ヴィヴァーチェ)は、
管弦楽全体で明るくいきいきとした旋律が奏でられて始まる。
そして男声合唱が歌い出すが、これはクレルヴォが橇を走らせていた時に、
一人の乙女に出会ったこと、そして橇に乗ることを誘うが、
乙女がそれを断る様子が歌われていく。
第二の乙女にもクレルヴォは橇に乗るよう誘惑しようとするが断れ、
第三の乙女にいたってはクレルヴォは強引に乙女を橇の中に引きずり込む。
最初はユニゾンで歌っていた合唱はここではハーモニーを奏でていく。
管弦楽のみの部分が続いたあとは、二人の独唱者による歌が続いていき、
それぞれを素性を語りあうことで二人は兄妹の関係であったことを知る。
妹の独唱が終わると、クレルヴォが自分の妹にしてしまったことを嘆いていく。
管弦楽もそのクレルヴォの激しい気持ちを描写し、最後劇的に終わる。
第四楽章「戦いに赴くクレルヴォ」(ア・ラ・マルチア、行進曲調で)は、
父の仇のウンタモに復讐に行くクレルヴォの姿を描写していく。
この楽章はスケルツォにあたり、軽快な音楽が展開されていく。
勇ましい感じの旋律が繰り返されていき、
最後は金管楽器により盛り上がりをみせたところで終わる。
第五楽章「クレルヴォの死」(アンダンテ)は、
弦楽器の音に導かれ、男声合唱がおだやかに歌って始まる。
歌の内容は自分の犯した罪に苦しみ、自らの剣で自害する話だが、
管弦楽と合唱により、そのことが劇的に描写され、
合唱は英雄クレルヴォが亡くなったことを歌い、
ティンパニと金管楽器が響く中、最後悲劇的な感じで終わる。
それにしてもいつ聴いてもクレルヴォ盤の演奏は説得力がある。
1970年の録音のものではあるが、名演であると思う。
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