ヴァーツラフ・ピフルの交響曲変ロ長調「メルポメネ」(Zakin14)を聴く

昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、1741年生まれのチェコの作曲家ピフルが、
1768年から69年頃にかけて作曲した交響曲変ロ長調「メルポメネ」である。
彼の略歴は以前述べたので省略する。
聴いたＣＤはケヴィン・マロン指揮、トロント室内管弦楽団の演奏による。
第一楽章アレグロ・コン・ブリオは、弦楽器により軽快で明るい旋律が奏でられ、
ホルンや木管楽器が絡んで始まり、モーツアルトを想起させる。
主題は短い展開部を経たあと、再現部に入り、最後爽やかに終わる。
第二楽章アンダンテ・アリオーソ－ポコ・ヴィヴァーチェは、
弦楽器がゆったりと歌うような旋律を奏でて始まる。
ところどころでオーボエが絡んでいくところが美しい。
第三楽章メヌエットとトリオは、ホルンが再び入る。
メヌエットの主題が力強く奏でられて始まり、
ホルンが絡んでいき、その部分がなかなかいい。
中間部のトリオは牧歌風であり、優雅な感じである。
再び冒頭のメヌエットが繰り返されて終わる。
第四楽章フィナーレ；アレグロは、
弦楽器が奏でる軽快で生き生きとした旋律で始まり、
ホルンとオーボエもそれに絡んで、最後は穏やかに終わる。