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ヨアヒム・ラフの交響曲第10番ヘ短調作品213「秋に」を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2010-06-20 20:48:36 | 古典~現代音楽スイス編
今日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのはスイスの作曲家ラフの作品である。
彼の経歴については以前触れたので省略する。
交響曲第10番ヘ短調作品213「秋に」は1879年に作曲された。
彼がフランクフルトに転居したのちのことである。
彼の交響曲の第8番から11番は、春、夏、秋、冬のタイトルが付けられ、
その季節を示す表題が各楽章に付けられている。
今回聴いたCDは、ウルス・シュナイダー指揮、
スロヴァキア国立コシツェ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。

第一楽章「印象と感情」アレグロ・モデラートは、
感傷的な主題が管楽器と弦楽器により奏されていく。
流れるような牧歌的な主題とともにこれらは展開され、
秋の情景を木管楽器と弦楽器で表現していく。
最後は静かに消えるように終わる。
第二楽章「幽霊の踊り」アレグロは、軽快ではあるが、
ティンパニが不気味な感じを醸し出す楽章である。
「幽霊の踊り」というタイトルにあるように舞踏風の音楽で、
弦楽器の流れる旋律に木管楽器が絡んでいくが、
優雅さもみせる一方、不気味さも最後まで続いていき、
サン=サーンスの「死の舞踏」のようでもある。

第三楽章「悲歌」アダージョは、哀愁を漂わせた主題が、
ゆったりとしたテンポで弦楽器によって奏され、
オーボエがそれを受け継ぎ、その旋律を奏でていく。
そのあとは弦楽器と木管楽器が、どこかに憂いを秘めながら、
のどかな田園風の音楽をゆったりと展開していく。
後半情熱的な盛りあがりをみせ、最後は静かに終わる。
第四楽章「狩」アレグロは、ホルンと木管楽器・弦楽器が掛け合い、
狩の情景を感じさせ、最初はホルン協奏曲のように展開していく。
打楽器とホルンが荒々しさを示しながら、狩の感じを描写する。
そのあと弦楽器がやさしい感じの旋律を奏でていく。
途中からはテンポをあげて、軽快な音楽になっていく。
徐々に盛りあがりをみせて、金管楽器中心に荒々しい音楽になる。
それはまるで秋の嵐を思わせるような音楽であり、
それが終わるとトランペットを中心に明るい音楽となり、
最後は華やかで、堂々とした感じで終わる。

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