Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ピーター・ウォーロックの3つのキャロルを聴く、そしてジャンティエス・コマチの夜

2010-12-26 07:27:35 | クリスマス特集・その他
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、1894年生まれのピーター・ウォーロックの作品。
彼の略歴については、以前触れたので省略する。
今回でクリスマス特集は終わりにします。
ヴォーン・ウィリアムス゛のリクエストに応え、
3つのキャロルは、1923年に作曲したようだ。
聴いたCDはジュリア・ドイルのソプラノ、ロンドン市合唱団、
ヒラリー・ディヴァン・ウェットン指揮、ボーンマス交響楽団の演奏による。

第1曲「ティルリー・ティルロー」は、
オーケストラの伴奏に乗って、合唱が軽快に歌い、途中ソプラノ独唱も入る。
リフレインで繰り返されるティルリー・ティルローが印象的である。
空から雪が降ってくるのを感じさせるようにリフレインを繰り返す。
第2曲「バルラロウ」は、ソプラノ独唱から始まる。
途中から合唱が加わり、甘美なソプラノ独唱とともに
ロマンティックな雰囲気を盛り上げていく。
第3曲「プラタナスの木の下で」は、トランペットの演奏から始まり、
男声合唱が軽快に歌い始め、続いて女声合唱が歌う。
そして金管楽器と打楽器の軽快なリズムに乗って、
合唱が男女一緒になって歌い、「朝、クリスマスの日」と歌って終わる。
最後は管弦楽のみとなり、盛り上げて華やかに終わる。

夜は天王町のジャンティエス・コマチでクリスマス・ディナーを食べる。
出される料理どれもが納得のいくおいしさであったが、
オマール海老を使ったオーブン焼きはおいしかったし、
骨付き仔牛のローストも赤ワインに合っておいしかった。
一年に一回の贅沢の日に、さすがシェフやるなあという感じだった。
希望が丘にあった店を閉じ、シェフが天王町に店を構えたようで、
今年のこの料理を食べることができてよかったという気持ちである。
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ジョン・ジュベールの「かくも麗しいバラはない」を聴き三枚町から西谷まで歩く、そしてノチェーロの夜

2010-12-25 09:19:18 | クリスマス特集・その他
昨日は三枚町から西谷まで歩きました。
途中聴いたのは、1927年生まれのジョン・ジュベールの作品。
ジョン・ジュベールは南アフリカのケープタウンに生まれた。
彼の祖先の父方はフランス、母方はオランダということだ。
15歳の頃から音楽に興味を持つようになったようで、
南アフリカ音楽大学を卒業したあとは、
1944年にはイギリスの作曲家ウィリアム・ヘンリー・ベルに学び、
その後は王立音楽院で作曲を学び、その後イギリスで活躍している。
合唱曲や協奏曲、オペラ、室内楽の分野で様々な作品を残している。
「かくも麗しいバラはない」は、1954年に作曲された。
伝統的なキャロルの詩が歌詞に使われている。
聴いたCDはヒラリー・ディヴァン・ウェットン指揮、ロンドン市合唱団の演奏による。
4節からなるこの詩のそれぞれ2行は英語で書かれ、結びの言葉がラテン語となっている。
一節目は女声合唱がやさしく英語の歌詞を歌い、最後はアレルヤと歌う。
2節目の歌詞から男声合唱が入り、互いが絡み合っていく。
最後の4節目は英語の歌詞の部分を女声合唱が歌い、
ラテン語の部分で男声合唱も加わって終わる。
昨日の夜の六本木ヒルズは多くの人で混み合っていた。
昨年と同じく六本木のノチェーロでライブを聴きに行く。
イヴの日はひたすらワインを飲みながら、ほろ酔い気分で、
ブラジル音楽とクリスマス・ソングを聴きながら楽しみました。
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フランシス・プーランクのクリスマスのための4つのモテットを聴きながら、星川から横浜まで歩く

2010-12-24 05:50:33 | クリスマス特集・その他
昨日は星川から横浜まで歩きました。
途中聴いたのは、1899年生まれのフランシス・プーランクの作品。
クリスマスのための4つのモテットは、
アカペラ混声合唱団のためのモテットであり、
1951年から1952年にかけて作曲された。
聴いたCDはマーチン・ニアリィと、
ウィンチェスター大聖堂聖歌隊の演奏による。
第1曲「おお大いなる神秘」は、
男声合唱が、「おお大いなる神秘、めでたき奇跡」と歌い、
そこに女声合唱が加わり、美しい合唱が展開される。
歌詞を繰り返しながら、ドラマティックな変化をみせていく。
第2曲「羊飼いたちよ、汝らが見たものを語れ」は、
軽快なテンポで、それぞれの声部が対比しながら展開していく。
キリストの生誕がここでは歌われる。
第3曲「賢人ら星を見て」は、短い歌詞であるが、
空に輝く星を見て大いなる歓喜にあふれた賢人たちの姿が、
合唱によってドラマティックに歌われ、最後は静かに終わる。
第4曲「この日、キリストは生れぬ」は、
テノールが「この日、キリストは生まれぬ」と歌い、
他の声部も入り、軽快なテンポで歌われ、
「栄光あれ、アレルヤ」を繰り返しながら、
最後堂々とした感じで終わる。
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片倉町から横浜まで歩く、そしてレイフ・ヴォーン・ウィリアムズのクリスマス・カンタータ「この日」

2010-12-23 11:14:50 | クリスマス特集・その他
昨日は片倉町から横浜まで歩きました。
今回とりあげるのは1872年生まれのヴォーン・ウィリアムズの作品。
クリスマス・カンタータ「この日」は、1954年に作曲された。
聴いたCDはジャネット・ベーカーのメゾ・ソプラノ、
リチャード・ルイスのテノール、ジョン・シャーリー=カークのバリトン、
バッハ合唱団、ウェストミンスター大聖堂聖歌隊、
サー・フィリプ・レッジャーのオルガン、
デヴィッド・ウィルコックス指揮、ロンドン交響楽団の演奏による。
金管楽器のファンファーレにより始まる導入部「ノエル、ノエル」は、
合唱が「ノエル、ノエル」と繰り返しながら入り、盛り上げていく。
華やかな曲で、ヴォーン・ウィリアムズらしい曲である。
2曲目のマタイとルカによるイエス誕生の物語が次に入り、
オルガンの伴奏に乗って女声合唱が中世風な歌を静かに歌う。
テノール独唱が入り、さらに合唱が入り、イエスの誕生物語を劇的に歌う。
作品はこの物語の部分と歌の部分を交互に繰り返しながら展開する。
全部を細かく書くのは割愛し、特に印象に残った部分に絞って触れていく。

3曲目はメゾ・ソプラノ独唱と合唱による曲。
ジョン・ミルトンによる詩が牧歌的な雰囲気の中で歌われる。
5曲目の「祝福された神の息子」の合唱は美しい一曲である。
6曲目の「そして同じ国にいた」という物語は最初2曲目と同じく
オルガンの伴奏に乗って女声合唱が中世風な歌を静かに歌って始まる。
テノール独唱がそれに続き、やがて合唱が再び加わり、
徐々に映画音楽を思わせるような劇的で壮大な音楽となっていく。
メゾ・ソプラノ独唱も入り、イギリス民謡風の旋律が合唱により歌われ、
趣向の凝った部分もみられ、さすがヴォーン・ウィリアムズである。
7曲目「牛」はトーマス・ハーディの詩によるもので、
バリトン独唱による田園的でのどかな感じの曲である。
9曲目「羊飼いの歌」はバリトン独唱によるパストラーレで、
ジョージ・ハーバートによる詩が使われているようだ。
11曲目子守歌は、メゾ・ソプラノ独唱と合唱による甘美な歌。
12曲目の賛歌「輝く天国の門」は、トランペットのファンファーレに始まり、
テノール独唱によるドラマティックな歌である。
マタイ伝による13曲目の物語の素朴な合唱に続き、
14曲目の「三人の王の行進」は管弦楽により輝かしく始まる。
合唱も加わり、勇ましい感じで曲が進行していく。
テノール独唱に続きメゾ・ソプラノ独唱が入り、合唱の部分となり、
最後は独唱者による三重唱となり、合唱がこれに加わり、
この作品のクライマックスを築いていく。
対照的に15曲目の合唱は静かでおだやかな曲である。
終曲エピローグ「はじめに言葉ありき」は、バリトン独唱で始まる。
そしてメゾ・ソプラノ独唱が入り、三重唱となり、合唱も加わり、
管弦楽が輝かしい音楽を奏で、フィナーレらしい盛り上がりをみせ、
最後は管弦楽によるトッティで力強く、堂々とした感じで終わる。
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ジョン・ラターの「降誕のキャロル(Nativity Carol)」そしてイーサン食堂

2010-12-22 22:17:18 | クリスマス特集・その他
昨日はウォーキングを休みました。
南林間にあるイーサン食堂でタイ料理を食べる。
それにしてもメコンのラムは辛いタイ料理にあう。
今回とりあげるのは1945年生まれのジョン・ラターによるキャロル。
「降誕のキャロル(Nativity Carol)」は、1965年に作曲された作品のようだ。
聴いたCDはジェレミー・ブランドフォードのオルガン、
ジョン・ラター指揮、クレア・カレッジ・シンガーズおよび管弦楽団の演奏による。
管弦楽の甘い前奏に続き合唱が歌う曲は、ロマンティックである。
クリスマスが徐々に近づいているのは、歩く途中に見られる
家のクリスマスらしいイルミネーションからも感じたりする。
ラターの合唱曲は現代的であるが、聴きやすく甘美な音楽である。
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