Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ヨハン・セバスティアン・バッハの教会カンタータ第82番「われは満ちたれり」BWV82を聴く

2015-11-23 18:14:19 | ヨハン・セバスティアン・バッハの作品
今回取り上げるのは1685年に生まれたバッハが、
1727年に作曲した教会カンタータ第82番「われは満ちたれり」BWV82である。
原題は“Ich habe genug”である。
今回聴いたCDはマックス・ヴァン・エグモンドのバリトン、
フランス・ブリュッヘン指揮、バロック・オーケストラの演奏である。
冒頭がオーボエと弦楽器の叙情的な旋律で始まるアリアで、
マリアの潔めの日(2月2日)のためのものとなっている。
自分の望みは喜びのうちにこの世から去ることであると最後歌う。
短いレチタティーヴォはこの世から去り、肉体から去り、
イエスと一体化したい願望が述べられる。
このあとは、再び弦楽器の序奏が入り、
「まどろめ、疲れた目よ」で始まるバリトンによるアリア独唱となり、
穏やかな心の状態が歌われ、短いレチタティーヴォは、
「わが神よ、その美しい今はいつ来るのでしょう」と語る。
最後のバリトンによるアリア独唱は、弦楽器の序奏に続き、
「私はわが死を喜び迎えよう」という内容で始まる。
その死が来ることですべての苦難から解放されると歌う。
オーボエなども絡みながら、物悲しさが伝わってくる。
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ヨハン・セバスティアン・バッハのインヴェンション第1番~第15番BWV772~786を聴く

2015-11-22 22:26:46 | ヨハン・セバスティアン・バッハの作品
今回取り上げるのは1685年に生まれたバッハが、
1723年に作曲したインヴェンション第1番~第15番BWV772~786である。
今回聴いたCDはグスタフ・レオンハルトのハープシコードの演奏である。
第一番ハ長調から始まり、第十五番ロ短調まで続く小曲集である。
調を上げるとともに、長調と短調を交互に入れ混ぜていく。
ヴィルヘルム・フリーデマンの教育用として作曲された作品だ。
軽やかな旋律であったり、叙情的な旋律であったり、
一方の旋律がもう一方の旋律を追いかけていくなど、
それぞれの曲に変化を付けながら、工夫された作品である。
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ヨハン・セバスティアン・バッハのモテット「主に新しい歌を歌わん」BWV225を聴く

2015-11-20 06:36:30 | ヨハン・セバスティアン・バッハの作品
今回取り上げるのは1685年に生まれたバッハが、
1726年から27年にかけて作曲したモテット「主に新しい歌を歌わん」BWV225である。
原題は“Singet dem Herrn ein neues Lied”である。
今回聴いたCDはコンラート・ユングヘーネル指揮、
カントゥス・ケルンの演奏である。
4部構成による二重合唱のモテットで、力強く始まる。
第一部は詩編149の最初の3節をもとに歌われる。
第二部はホモフォニックとポリフォニックの使い分けが素晴らしい。
第三部は詩編150の第2節をもとにしたフーガで、
第四部はハレルヤの部分となり、華やかな中で終わる。
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ヨハン・セバスティアン・バッハのヴァイオリン協奏曲イ短調BWV1041を聴く

2015-11-19 06:41:42 | ヨハン・セバスティアン・バッハの作品
今回取り上げるのは1685年に生まれたバッハが、
1713年から23年頃に作曲したヴァイオリン協奏曲イ短調BWV1041である。
今回聴いたCDはサイモン・スタンデイジのヴァイオリン、
トレヴァー・ピノック指揮、イングリッシュ・コンサートの演奏である。
第一楽章は、切ない感じの旋律で始まる。
ソロとトゥッティの対比を効果的に使っている。
第二楽章アンダンテは、牧歌的な旋律が弦楽器全体で示され、
それにヴァイオリン・ソロが絡み、
甘美な旋律が奏でられていく。
第三楽章アレグロ・アッサイは、
軽快な速さで叙情的なジークの主題が奏でられて始まる。
ヴァイオリン・ソロと弦楽器全体で絡み合いながら、
フーガ風に展開していき、最後力強く終わる。
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ヨハン・セバスティアン・バッハのオルガン小曲集第40番「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」を聴く

2015-11-18 06:37:20 | ヨハン・セバスティアン・バッハの作品
今回取り上げるのは1685年に生まれたバッハが、
1713年から17年頃に作曲したオルビルビュッヒライン(オルガン小曲集)の、
第40番「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」BWV639である。
今回聴いたCDはトン・コープマンのオルガン演奏である。
祈りが込められたような素朴な旋律の2分ほどの短い曲である。
ブゾーニがピアノ用に編曲したことでも有名なようである。
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