Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

エドヴァルド・グリーグの古いノルウェーのメロディと変奏作品51を聴く

2023-10-07 20:27:50 | エドヴァルド・グリーグの作品
今回は1843年ノルウェー生まれのグリーグの作品で、
1890年に作曲された古いノルウェーのメロディと変奏作品51をとりあげる。
今回聴いたCDは、ネーメ・ヤルヴィ指揮、
エーテボリ交響楽団の演奏によるものである。
この作品は主題と19の変奏からなっている。
重苦しい感じで始まり、民謡風の主題が弦楽器により奏でられる。
その主題に基づき、木管楽器が絡んで変奏が始まる。
時には軽やかに、時には弦楽器中心に優雅に、
そして金管楽器も加わると力強く、ダイナミックになる。
主題の展開を工夫しながら様々な楽器編成で行うところがいい。
フィナーレは、金管楽器と打楽器中心に盛り上がっていくが、
それが静まると、弦楽器や木管楽器でのどかな感じになり、
ハープの音と弦楽器により最後は静かに終わる。
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エドヴァルド・グリーグの「気分」作品73を聴く

2023-10-06 05:54:12 | エドヴァルド・グリーグの作品
今回は1843年ノルウェー生まれのグリーグの作品で、
1901年から1905年に作曲された「気分」 作品73をとりあげる。
今回聴いたCDは、アイナル・ステーン=ノックレゲルグの、
ピアノ演奏によるものである。
第1曲「あきらめ」は、一音の長い響きのあと、
深い悲しみを思わせる旋律が奏でられ、最後静かに終わる。
第2曲「即興的スケルツォ」は、舞踏的なリズムの上、
北欧的な旋律が軽やかに奏でられて始まる楽しい曲。
第3曲「夜の騎行」は、夜を思わせる暗い感じと、
その中を猛然と突き進んでいくような旋律が奏でられていく。
第4曲「民謡」は、優しく甘美な旋律が奏でられていく。
第5曲「練習曲(ショパンへの頌歌)」は、
ショパン風の流れるような旋律が軽やかに奏でられる。
第6曲「学生のセレナード」は、穏やかな旋律で始まる。
学生時代に戻るかのような懐古的な曲である。
第7曲「山人の歌」は、民謡的な旋律が奏でられる。
山を感じさせるようにどこか神秘的な部分も感じさせる。
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エドヴァルド・グリーグの「嵐雲」 EG.110を聴く

2023-10-04 05:30:48 | エドヴァルド・グリーグの作品
今回は1843年ノルウェー生まれのグリーグの作品で、
1898年に作曲された3つのピアノ小品のうちの、
「嵐雲(白い雲)」 EG.110をとりあげる。
今回聴いたCDは、アイナル・ステーン=ノックレゲルグの、
ピアノ演奏によるものである。
軽快なリズムにのって下降する民謡風の旋律が奏でられる。
中間部で曲の感じが変わり高度で技巧的な部分をみせる部分も現れ、
それが終わると冒頭の旋律が再び現れて、最後盛り上がって終わる。
目まぐるしい雲の動きを思わせる躍動的な曲である。
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エドヴァルド・グリーグの6つの歌 作品4を聴く

2023-10-03 06:47:06 | エドヴァルド・グリーグの作品
今回は1843年ノルウェー生まれのグリーグの作品で、
1863年から1864年に作曲された6つの歌 作品4をとりあげる。
今回聴いたCDは、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウのバリトン、
ハルトムート・ヘルのピアノ伴奏によるものである。
第6曲「彼らはどこへ行った」は、ハイネの詩によるもので、
風と荒い波が打ち寄せる海辺で、
古代の人々への思いをはせている感じの詩である。
ピアノが風と波の荒々しさを描写し、歌も情熱的である。
第5曲「古い歌」もハイネの詩によるもので、
やはり古代にいたであろう王と王妃の話を想像し歌った作品だ。
伴奏は淡々としているが、歌は時々情熱的だ。
第3曲「別れ」のハイネの詩によるもので、去り行く夏と、
死へと向かう人のもとを去らなければならない詩人の思いが歌われる。
伴奏は悲しみに溢れ、歌もどうにもならない気持ちを歌っている。
第2曲「朝露」は、シャミッソーの詩によるもので、
朝が来ると別れないといけない恋人たちのことが歌われている。
明るいピアノの伴奏に乗って、男性の残念な気持ちが歌われる。
第4曲「狩人の歌」は、ウーラントの詩によるもので、
森の中を歩く狩人が、獲物として追いかける鳥や獣のように、
恋人を追いかけたい気持ちを歌っている。
伴奏は行進曲のように軽快で、歌も力強い。
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エドヴァルド・グリーグの2つのノルウェーの旋律作品63を聴く

2023-10-01 19:14:05 | エドヴァルド・グリーグの作品
今回は1843年ノルウェー生まれのグリーグの作品で、
1895年に作曲された2つのノルウェーの旋律作品63をとりあげる。
今回聴いたCDは、アイオナ・ブラウン指揮、
ノルウェー室内管弦楽団の演奏によるものである。
第1曲「民謡の調子で」は、主題に基づく変奏曲で、
ノルウェーの外交官であったドゥエの旋律によるもので、
悲しみにあふれた旋律が弦楽器により変奏により繰り返される。
徐々に盛り上がったあと最後は静かに終わる。
第2曲「牛寄せ歌と足踏み踊り」は、2つの小品からなる。
ドイツ語の題から直接訳せば「牧人の歌と農民の踊り」だろう。
最初の曲はのどかな感じの旋律が弦楽器で奏でられていく。
もう一つの曲は軽快で躍動的な踊りの曲で、楽しい曲である。
生き生きとした旋律は繰り返されながら、盛り上がって終わる。
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