温泉クンの旅日記

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大宮、ゴールデンコース(1)

2013-04-10 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <大宮ゴールデンコース(1)>

 川崎ゴールデンコースという題で前に雑文を書いた。
 そういえば、大宮にも同じように魅力的なコースがあるなと思いだす。天気もいいし、行ってみよう。

 戸塚から大宮は遠い。
 京浜東北線の終点から終点までのイメージがどうしても強く働いてしまうからである。
 大宮にあるオフィスに新幹線を使って三度ほど出張した。そのうち一度はわざわざ一泊してしまったほどわたしには距離感があったのだ。

 今回来てみて、その距離感が払拭された。
 実際には戸塚から上野までが乗換えを入れて約一時間、上野から宇都宮線を使ったので二十五分、思ったより早くて正味一時間半で着いてしまったのだ。



 十二時前なので、川崎のコースとは違うが、まずは昼食をとることにする。
 高島屋裏の昭和レトロな食堂、「多万里(たまり)」である。



 入り口を開けるとすぐ左側に食券売場があった。店内はほぼ満席である。
 番台のような売り場の壁にメニューが貼り出されていた。
 テーブルをぐるりと見回すとラーメンを食べている客が多い。ちょっとだけ迷って、半チャンラーメンに決めて代金を払った。



 ちょうど奥のテーブルが空いたので、そこに案内される。
 厨房がよく見える席で、視線を走らせるとラーメン丼がいくつも調理台に置かれている。
 待つほどもなく、まず半炒飯が届いた。



 グリンピースがのっているのが、いまどき珍しい。そういえば生まれて初めて食べた炒飯がそうだったと思いだす。
 レンゲで掬ってひとくち食べると、いかにも懐かしい味わいだ。作り置きではないような熱さである。

 炒飯をゆっくり半分食べたところで、ラーメンが届いた。
 昔風の中華そばである。



 ナルト、チャーシュー、メンマ、海苔、葱、それに炒飯と同じくグリンピースが載っている。
 鶏ガラ醤油スープには、かなりなコクもあり、細麺によく絡む。麺の量も思ったよりたっぷりあって、食べ応え充分、腹いっぱいになってしまう。
 店を出てみると、十人ほどの行列ができていた。

 腹ごなしに、歩いて十五分ほどの「氷川神社」に行ってみる。
 東京都と埼玉県近辺に約二百社ある氷川神社の総本社であり、他の氷川神社と区別するために「大宮氷川神社」とも呼ばれる。



 参道は、ふつうの土曜日というのに多くの善男善女の参拝客が歩いている。
 歩き始めてすこしすると、香ばしい匂いが鼻をくすぐった。



 団子屋である。
 食べたいが行列に並ぶのは面倒である。帰りに寄ってみることにしよう。

 参道脇には青々とした竹林もあって、思わず足を止めると、吸い寄せられるようにひとしきり分け入っていってしまった。



  ― 続く ―

  →「川崎、ゴールデンコース」の記事はこちら

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