温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

読んだ本 2009年1月

2009-02-04 | 雑読録
  <読んだ本 2009年1月>

 車で旅に出るとき以外は、いつも本を手放さない。ほとんど図書館から借りた
公共の本なので汚さないようにブックカバーを付けて持ち歩く。

「どんな本を読んでいるのですか」
 よく訊かれる。隠すつもりもないので素直に答える。
 他人がいったいどんな本を読むのか、けっこう興味があるものらしい。かくいう
わたしにもある。友人から、読んだ本を記事にしたらどうか、そう言われて始めて
一年がたった。
 いい加減にやめたらどうだ、そう言われるまでは続けてみたい。

 二日ほど前の、浅間山が噴火したニュースにはビックリした。ついこの前にきれ
いな浅間山をみたばかりである。



 また、それに呼応するように鹿児島の桜島が噴火したのが実に不気味だ。火山国
日本を再認識させられる。

 さて1月の読んだ本の話ですが、本年スタートの今月は思ったより少なく6冊だ
った。
 ここであらためて、書名の前の記号について説明しておきますが、◎(二重丸=
面白かった)だけを気にしていただければいいかと思います。ま、独断と偏見での
評価ですが。
 あとは、酒好き旅好きで温泉狂の男がいったいどんな本を読むのか、月に何冊
くらい読むのか、そこらあたりを覗いていただければ。

 1.○誰かへの手紙のように  山田太一 マガジンハウス
 2.○腐蝕 生保 (上)  高杉良 新潮社        
 3.△腐食 生保 (下)    高杉良 新潮社
 4.○四十七人目の男 (下)  スティーヴン・ハンター 扶桑社ミステリー
 5.○ハンマー オブ エデン  ケン・フォレット 小学館
 6.○坂本龍馬 (1)      山岡荘八 講談社

 他人の読んでいる本はわたしも興味があるが、他人に薦められるのは困る。まし
てや、貸してもらうのはもっと困るものだ。それでも、身過ぎ世過ぎの都合で、
たまには断りきれないケースがあっていやいや借りてしまうことがある。
 今月読んだ本のうち二冊は貸してもらったものだ。そのせいにするのもなんだけ
ど、読むスピードがまったく捗らなかった。

 本は自分で選びたい。もちろん映画も旅の行き先も、どれもわたしはすべて自分
で決めたい。
 そう思っていたら、山田太一の「誰かへの手紙のように」で眼にとまった一節が
ある。

  『・・・結局のところ私を含めた多くの人間の創造的な精神活動の大半は、
   この選択にあるのだと思う。私は一応「作者」と呼ばれることもある人間
   だが、自分の内部をのぞくと、天才の創造物を選んで享受する精神活動の
   方が大きいくらいなのである。なにを観てなにを聴いてなにを読むかは、
   それだけでクリエイティブなことなのだと思う。選んで享受する人々が
   いなければモーツァルトもカフカもゴッホも手も足も出ない。「指輪物語」
   も「ゲド戦記」も存在しない。選ぶことも創ることなのだと思う。・・・』


 そうだそうだ、まさしくその通りだ。
<なにを観てなにを聴いてなにを読むかは、それだけでクリエイティブなことなの
だ。選ぶことも創ることなのだ>

 やはり、本でもなんでも、わたしは自分で選んでいきたい。


   →「読んだ本 2008年12月」の記事はこちら


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 爪木崎の水仙 静岡・下田 | トップ | ひさびさの海 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

雑読録」カテゴリの最新記事