温泉クンの旅日記

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米沢、東光の酒蔵(2)

2016-06-15 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <米沢、東光の酒蔵(2)>

 昔の商家の囲炉裏には上下の二つがあったそうだ。
 家族や使用人用の下(しも)の囲炉裏がある板の間。



 主人や客用の上(かみ)の囲炉裏がある茶の間。



 玄米の段階から出荷まで、日本酒のできるまでの工程がわかりやすく図解されていた。



 酒造米は玄米で酒屋に引き取られ、外層の脂肪、蛋白質、灰分など酒に好ましくない風味を与えるものを精米して除く。



 蒸米に種麹をまき、温かい麹室に入れ、約二日間で純白の米麹ができあがる。



 東光の酒蔵で化粧品のCM撮影が行われたようで、置いてあるVTRが流している画面に見入ってしまった。アカデミー賞をとったトム・フーパーが監督したという。



 画像は写すわけにはいかないので短い文章で要約すると、

『滑空するように山形の山河の空を飛ぶ折り鶴を少女が追いかけていく。
 月山、羽黒山、山寺、そして東光の酒蔵(作業場あたり)へ導かれていく。
「お酒をつくっているひと(杜氏)は歳をとっても手は美しいと気づいた」』

 とのナレーションで終わる、とても美しい映像だった。

 作業場では、酒のもとになる酵母を育成して酛(もと)をつくったり、麹と蒸米と仕込水を加えてモロミを仕込む。



 白米を洗い、水に浸して大釜の上にのせた「こしき」で蒸す。





 すぐ脇に樽にはいった振るまい酒があって、ご自由にお飲みくださいと書いてあった。
 入口の酒瓶、樽の振るまい酒、甘酒、利き酒コーナーと、入館料払っても酒を飲めるならすぐ元をとれちゃうようだ。

 わたしはどこまでいっても、辛抱、辛抱。
 酒で失敗したことは数知れず、そのほとんどの原因が日本酒である。何度も同じ話をしてくどくなる、記憶がぶっ飛ぶというのが他人さまにかける迷惑で、電車乗り越し上等、最近では階段落ちまでやらかすのだ。
 だから他人と呑むときには日本酒はやめた。できるだけ旅先の宿で独り楽しむことにしたのである。
(よし、四合瓶でも買っていくとしよう・・・)



 なんと売り場の一角にも立派な試飲コーナーがあった。これでは飲兵衛は三、四合飲むだろうな、きっと。うらやましい限りである。


  →「米沢、東光の酒蔵(1)」の記事はこちら



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