<読んだ本 2020年9月>
「横濱橋商店街? いや、あれは弘明寺だ!」
2020年9月16日、99代内閣総理大臣に菅義偉が指名された。そのせいで、生まれ育った秋田・湯沢の市秋ノ宮の生家とともに、現在の地元である横浜・南区の、弘明寺(ぐみようじ)にある「かんのん(観音)通り商店街」の映像が連日のようにテレビに流れた。
990円セールなど商店街が異常に盛り上がっているのは、菅総理が弘明寺商店街協同組合の顧問をしているからである。いやはや商魂たくましい限り。
わたしが、生まれ育った弘明寺である。なにはともあれ、せっかく来たのだから観音様に久しぶりの参詣だ。
通りを歩いていると、なぜか「廣州亭」の前で立ち止まる男性客(主に)が多い。朝早くから飲める吸える食べれるという、創業八十年の老舗中華料理店である。
ガラス扉には、「横浜名物 サンマ―メン 本日400円 昭和レトロな店内で召し上がれ!」とある。「閉店セール」の貼り紙を何年もしている店が大阪にあるが、あれと同じだ。
客を拒絶するように、店内が見通せない、いかにも入りづらい扉である。
呼吸をととのえ意を決して扉を押し、入ったことがある。
自ら“昭和レトロ”と書いちゃう昭和で時間が止まったような店内に、なるほどと大納得、当たり前のように灰皿も置かれており、一角には猫も悠々と陣取っていた。
常温で日本酒とサンマ―メンを頼んで、煙草に火をつけたのだった。
値段が400円であるから、“味”がどうしたこうしたなんて一人前の評論家になっては野暮である。500円ならかなり美味しいサンマ―メンは知っているが。
入口の貼り紙を、『「入場料400円 サンマ―メンつき」に書き変えればいい』と投稿したグルメサイトの口コミ(アシタカ・ヒコさん)は、言い得て絶妙だ。
ともかく、弘明寺の老舗居酒屋「三河屋」もいつのまにか閉店したいま、ここも貴重な店なのである。
本日はサンマ―メンという気分でなく、とりあえず煙草が吸いたい。喫煙可能な老舗の「喫茶ふくや」より少し安い「KEN」という喫茶店をみつけて入ったのだった。
よせばいいのにミニサンドをつまんでしまったので、昼メシをしらすスパゲッティかしらす丼にする予定が狂った。
小さな「あいわパン」というパン屋で焼きそばパン、カレーパン、野沢菜おやきパンを買って帰ったのだが、珍しい野沢菜おやきパンが妙に旨かった。次に来るときの楽しみになった。
さて9月に読んだ本ですが、今月も引き続きの7冊、年間累計で53冊でした。
1. ○ナンバー 相場英雄 双葉文庫
2. ○リバース 相場英雄 双葉文庫
3. ○血の雫 相場英雄 新潮社
4. ○共震 相場英雄 小学館文庫
5. △にらみ 長岡弘樹 光文社
6. ○あしたの君へ 柚月裕子 文春文庫
7. ○故郷はなきや 新・古着屋総兵衛十五 佐伯泰英 新潮文庫
「リバース」は、「ナンバー」シリーズの第三弾の長編なのだが、「ナンバー」の次に第二弾の「トラップ」を読めば良かったと反省している。
心理分析官が一万人を取り調べて導き出し、作成した<FBI式最新取り調べメソッド>によると、
<目線や唇の動きは犯人ごとに違う。肝心なのはへその位置>
<性別だけでなく、人種や宗教によって犯罪者のクセや習慣は違う。しかし、唯一共通なのは、
真実を言っていないとき、絶対にへそを取調官に向けない>
相場英雄著「ナンバー」へその章より
このメソッド、社会生活のなかの人間関係においても覚えておくと、けっこう役に立ちます。
わたしは雑読・乱読であり海外ミステリーもかなり読むので、なぜかこのことをFBI物かなにかで読んでずいぶん前から知っていた。キネシクス(動作心理学)に通じている、つまりボディランゲージ分析の専門家キャサリン・ダンスシリーズの本だったかもしれない。
→「読んだ本 2020年8月」の記事はこちら
→「横浜弘明寺、三河屋」の記事はこちら
→「縁日のお好み焼き」の記事はこちら
「横濱橋商店街? いや、あれは弘明寺だ!」
2020年9月16日、99代内閣総理大臣に菅義偉が指名された。そのせいで、生まれ育った秋田・湯沢の市秋ノ宮の生家とともに、現在の地元である横浜・南区の、弘明寺(ぐみようじ)にある「かんのん(観音)通り商店街」の映像が連日のようにテレビに流れた。
990円セールなど商店街が異常に盛り上がっているのは、菅総理が弘明寺商店街協同組合の顧問をしているからである。いやはや商魂たくましい限り。
わたしが、生まれ育った弘明寺である。なにはともあれ、せっかく来たのだから観音様に久しぶりの参詣だ。
通りを歩いていると、なぜか「廣州亭」の前で立ち止まる男性客(主に)が多い。朝早くから飲める吸える食べれるという、創業八十年の老舗中華料理店である。
ガラス扉には、「横浜名物 サンマ―メン 本日400円 昭和レトロな店内で召し上がれ!」とある。「閉店セール」の貼り紙を何年もしている店が大阪にあるが、あれと同じだ。
客を拒絶するように、店内が見通せない、いかにも入りづらい扉である。
呼吸をととのえ意を決して扉を押し、入ったことがある。
自ら“昭和レトロ”と書いちゃう昭和で時間が止まったような店内に、なるほどと大納得、当たり前のように灰皿も置かれており、一角には猫も悠々と陣取っていた。
常温で日本酒とサンマ―メンを頼んで、煙草に火をつけたのだった。
値段が400円であるから、“味”がどうしたこうしたなんて一人前の評論家になっては野暮である。500円ならかなり美味しいサンマ―メンは知っているが。
入口の貼り紙を、『「入場料400円 サンマ―メンつき」に書き変えればいい』と投稿したグルメサイトの口コミ(アシタカ・ヒコさん)は、言い得て絶妙だ。
ともかく、弘明寺の老舗居酒屋「三河屋」もいつのまにか閉店したいま、ここも貴重な店なのである。
本日はサンマ―メンという気分でなく、とりあえず煙草が吸いたい。喫煙可能な老舗の「喫茶ふくや」より少し安い「KEN」という喫茶店をみつけて入ったのだった。
よせばいいのにミニサンドをつまんでしまったので、昼メシをしらすスパゲッティかしらす丼にする予定が狂った。
小さな「あいわパン」というパン屋で焼きそばパン、カレーパン、野沢菜おやきパンを買って帰ったのだが、珍しい野沢菜おやきパンが妙に旨かった。次に来るときの楽しみになった。
さて9月に読んだ本ですが、今月も引き続きの7冊、年間累計で53冊でした。
1. ○ナンバー 相場英雄 双葉文庫
2. ○リバース 相場英雄 双葉文庫
3. ○血の雫 相場英雄 新潮社
4. ○共震 相場英雄 小学館文庫
5. △にらみ 長岡弘樹 光文社
6. ○あしたの君へ 柚月裕子 文春文庫
7. ○故郷はなきや 新・古着屋総兵衛十五 佐伯泰英 新潮文庫
「リバース」は、「ナンバー」シリーズの第三弾の長編なのだが、「ナンバー」の次に第二弾の「トラップ」を読めば良かったと反省している。
心理分析官が一万人を取り調べて導き出し、作成した<FBI式最新取り調べメソッド>によると、
<目線や唇の動きは犯人ごとに違う。肝心なのはへその位置>
<性別だけでなく、人種や宗教によって犯罪者のクセや習慣は違う。しかし、唯一共通なのは、
真実を言っていないとき、絶対にへそを取調官に向けない>
相場英雄著「ナンバー」へその章より
このメソッド、社会生活のなかの人間関係においても覚えておくと、けっこう役に立ちます。
わたしは雑読・乱読であり海外ミステリーもかなり読むので、なぜかこのことをFBI物かなにかで読んでずいぶん前から知っていた。キネシクス(動作心理学)に通じている、つまりボディランゲージ分析の専門家キャサリン・ダンスシリーズの本だったかもしれない。
→「読んだ本 2020年8月」の記事はこちら
→「横浜弘明寺、三河屋」の記事はこちら
→「縁日のお好み焼き」の記事はこちら
コメントありがとうございます。
わたしもサンマ―メンがないときは”もやしそば”で代用することが多いです。
横浜駅の「龍王」で食べるサンマ―メン(500円)は値段にしてはなかなかですよ。
龍王:https://blog.goo.ne.jp/onsendaisuki-gogo/e/b51d0d96f978d871dce930887b1afa86
ps. ところで、伊達屋の塩ワンタンラーメン、美味しそうでしたね
神奈川で育った私は「サンマーメン」は当たり前で
全国どこでもあるものだと思ってました。
同じ神奈川でも歩いて5分で東京に近い我が家付近ではサンマーメンをみかけません。
1か月位前だったか、友達と「もやしラーメン」を食べて我慢(>_<)
今、家系ラーメン屋さんが増えて普通の中華そば屋さんが少ないですね。
仕事で関内に行くと食べていたサンマーメンが懐かしいです。