温泉クンの旅日記

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昭和の町① 大分・豊後高田

2007-08-01 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <昭和の町① 大分・豊後高田>

 最近「昭和レトロの町」として売り出している豊後高田は、別府から小一時間の
ところにある町だ。

 わたしは古い建築物や町並みとか物とかが好きなので興味があった。商店街の
建物は昭和30年ごろのものが多いという。
 温泉キチガイとはいえさすがに四六時中別府の温泉にはいっているわけにもいか
ないので、ちょっと行ってみることにした。

 あまり調べずにいったもので、豊後高田に到着してもどこへ行っていいかわから
ない。コンビニにはいり、雑誌をめくるがよくわからない。煙草と水を買い求め
店員に訊くと丁寧に道を教えてくれた。

 広い駐車場がいくつもあるので週末は混むのだろう。
 駐車場のすぐそばに「昭和ロマン蔵」というのがあったのではいってみた。
 入ってすぐの東蔵が駄菓子屋の夢博物館と昭和の絵本美術館、北蔵が昭和の夢町
三丁目館、南蔵がレストランになっていた。

 まずは、駄菓子屋の夢博物館に。
 なんでも、ここにあるものは博多のほうに住んでいるひとが収集したものだそう
である。それも展示しているのはごく一部と聞いて驚いてしまう。蔵をふたつ以上
持っていないと収納ができないような分量であった。



 昔の煙草屋だ。店先にはたいていお婆ちゃんか、可愛い女性か座っていた。
 自動販売機などない時代である。夜八時には店も終わってしまう。夜、真っ暗く
なって「いこい」とか「しんせん」を買いに行かされることもあったっけ。裸電球
の街灯がポツンポツンとしかなく途中が暗いものだから、次の街灯まで走ったもの
だ。



 こんな食堂があったなあ。年に数度ぐらいしか外での食事などなかった。食べる
のは家の経済を気にして一番安そうなチャーハンかラーメンだった。



 鉄人28号の大きいフィギュアがあったりして懐かしい。



 アイスキャンディー屋の古い実用自転車や裕次郎の映画のポスター。浪花千栄子
のオロナインの貼り看板。
 わたしが初めて乗った自転車は、黄土色の大きな実用自転車だった。錆びを落と
して一番安い塗料を塗ったのだった。ありえない色ですごく恥ずかしかった。



「ビッグエックス」「エイトマン」「マグマ大使」などの漫画本や、雑誌や、ショ
ーケースに入ったたくさんのおもちゃなど、まったくよく集めたものだと感心す
る。

  - ②へ続く -

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