<読んだ本 2018年1月>
おっ、なかなかの刺身の盛り合わせじゃないか。
なんか・・・いますぐ飯を茶碗でもらって、とりあえず即席の小さな海鮮丼をつくってパクつきたくなるなあ・・・。
新鮮で旨そうな刺身を眼の前にして、およそ呑兵衛らしからぬことをつい思ってしまう。もちろん信頼のおける店だからこそだが。
新年会のメンバーがまだ二人揃わないのだが、軽く始めてしまうことにしたのだ。
「あ、そうだ、今日は鯵ありますか」
あるよ、というので鯵フライも追加してしまう。全員揃うまで小一時間はかかりそうだからいいだろう。
揃ってからの本日のメインは<カキ鍋>である。わたしはカキフライのほうがいいな。カキ鍋も中身より最後のおじゃのほうが目当てである。
年末年始は免罪符があるせいか、酒好きはまあたいていが<呑んじゃ寝><寝ちゃ呑む>の日々になってしまう。
そして暇つぶしのテレビ観賞。大晦日から連続三日間も合計十時間以上やっていた「孤独のグルメ」という番組で<鯵フライ>がテーマのやつを観たとき、この店のヤツを思いだしてしまったのだった。ここは注文を受けてから鯵を捌きはじめる、本格的なものなのだ。
いつもと違い鯵の形が判然としないが、味は間違いなかった。孤独のグルメ風のタルタルとかマヨネーズは卓にないので、熱々の揚げたてをまずはソース、次に醤油で酒のアテにしてパクパク食べてしまう。
それにしてもこの一月は寒かった。大雪まで降って、まるで北国のような冷え込みだった。北国といえば、テレビのニュースで青森・鰺ヶ沢のわさおをチラリと観た。久しぶりにわさおの達者ぶりを見て、このわたしもなんとなく元気をもらった。
さて、新年1月に読んだ本ですが、少々手こずっての4冊でした。
1. ○真田太平記 (6) 家康東下 池波正太郎 新潮文庫
2. ○真田太平記 (7) 関ヶ原 池波正太郎 新潮文庫
3. ○真田太平記 (8) 紀州九度山 池波正太郎 新潮文庫
4.○夢に見た日々 山田太一 大和書房
真田太平記は、どの巻もぶ厚くて読みでがあるのだが、特に関ヶ原の前後からは登場人物が多くなってますます読了するのに時間がかかってしまう。
『昌幸や幸村、それに信幸などばかりでなく、この時代の、すぐれた男たちの感能は
くだくだしい会話や理屈や説明を必要とせぬほどに冴えて磨きぬかれていたのである。
人間と、人間が棲む世界の不合理を、きわめて明確に把握していたのであろう。
人の世は、何処まで行っても合理を見つけ出すことが不可能なのだ。
合理は存在していても、人間という生物が、
「不合理に出来ている・・・・・・」
のだから、どうしようもないのだ。
人間の肉体は、まことに合理を得ているのだが、そこへ感情というものが加わるため、
矛盾が絶えぬのである。』
「真田太平記 第七巻・関ヶ原」より
たしかにその通りだ。
人間は不合理であるが、だからこそ面白いとも思う。
→「うわさのわさお」の記事はこちら
→「読んだ本 2017年11月と12月」の記事はこちら
おっ、なかなかの刺身の盛り合わせじゃないか。
なんか・・・いますぐ飯を茶碗でもらって、とりあえず即席の小さな海鮮丼をつくってパクつきたくなるなあ・・・。
新鮮で旨そうな刺身を眼の前にして、およそ呑兵衛らしからぬことをつい思ってしまう。もちろん信頼のおける店だからこそだが。
新年会のメンバーがまだ二人揃わないのだが、軽く始めてしまうことにしたのだ。
「あ、そうだ、今日は鯵ありますか」
あるよ、というので鯵フライも追加してしまう。全員揃うまで小一時間はかかりそうだからいいだろう。
揃ってからの本日のメインは<カキ鍋>である。わたしはカキフライのほうがいいな。カキ鍋も中身より最後のおじゃのほうが目当てである。
年末年始は免罪符があるせいか、酒好きはまあたいていが<呑んじゃ寝><寝ちゃ呑む>の日々になってしまう。
そして暇つぶしのテレビ観賞。大晦日から連続三日間も合計十時間以上やっていた「孤独のグルメ」という番組で<鯵フライ>がテーマのやつを観たとき、この店のヤツを思いだしてしまったのだった。ここは注文を受けてから鯵を捌きはじめる、本格的なものなのだ。
いつもと違い鯵の形が判然としないが、味は間違いなかった。孤独のグルメ風のタルタルとかマヨネーズは卓にないので、熱々の揚げたてをまずはソース、次に醤油で酒のアテにしてパクパク食べてしまう。
それにしてもこの一月は寒かった。大雪まで降って、まるで北国のような冷え込みだった。北国といえば、テレビのニュースで青森・鰺ヶ沢のわさおをチラリと観た。久しぶりにわさおの達者ぶりを見て、このわたしもなんとなく元気をもらった。
さて、新年1月に読んだ本ですが、少々手こずっての4冊でした。
1. ○真田太平記 (6) 家康東下 池波正太郎 新潮文庫
2. ○真田太平記 (7) 関ヶ原 池波正太郎 新潮文庫
3. ○真田太平記 (8) 紀州九度山 池波正太郎 新潮文庫
4.○夢に見た日々 山田太一 大和書房
真田太平記は、どの巻もぶ厚くて読みでがあるのだが、特に関ヶ原の前後からは登場人物が多くなってますます読了するのに時間がかかってしまう。
『昌幸や幸村、それに信幸などばかりでなく、この時代の、すぐれた男たちの感能は
くだくだしい会話や理屈や説明を必要とせぬほどに冴えて磨きぬかれていたのである。
人間と、人間が棲む世界の不合理を、きわめて明確に把握していたのであろう。
人の世は、何処まで行っても合理を見つけ出すことが不可能なのだ。
合理は存在していても、人間という生物が、
「不合理に出来ている・・・・・・」
のだから、どうしようもないのだ。
人間の肉体は、まことに合理を得ているのだが、そこへ感情というものが加わるため、
矛盾が絶えぬのである。』
「真田太平記 第七巻・関ヶ原」より
たしかにその通りだ。
人間は不合理であるが、だからこそ面白いとも思う。
→「うわさのわさお」の記事はこちら
→「読んだ本 2017年11月と12月」の記事はこちら
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