温泉クンの旅日記

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東向島、東武博物館

2014-07-27 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <東向島、東武博物館>

「東向島」駅の旧駅名は「玉ノ井」である。



 この駅の周りにはかっては迷宮のような町が広がっていたのだそうだが、現在はもうその面影はみつけられない。
 漫画少年だったわたしはこの地名を、滝田ゆうの「寺島町奇譚」で知った。独特の画風で、路地の入口に「ぬけられます」という看板がある寺島町の風景シーンは、いまでも記憶に残っている。滝田は、つげ義春らと同じような路線の味わいを持つ漫画家であった。

 百花園の方向に歩きだしてすぐのところ、東武線の駅の真下に東武博物館があった。



 急ぐ旅でもないので、寄ってみることにした。
 鉄道系の博物館といえば、門司港駅のそばにあった「九州鉄道記念館」以来である。



 入ってすぐのところにドーンと英国製の美しい蒸気機関車(SL)が展示されていた。運が良ければ、一日四回やる「SLショー」が観られるそうだ。

 骨董品のような趣の電車は「デハ1型5号」と呼ばれる電車だ。





 大正十三年(1924年)東武鉄道が初めて浅草~西新井間を電化したときに走った米国製の木造電車である。

 この博物館は鉄道やバスのシミュレーションコーナーが充実している。



 ぜひわたしも一度・・・と思ったが、なにせこの日は家族連れが多く、子どもを押しのけてというわけにもいかない。



 今日はあきらめらが、このシミュレーション体験のために必ずもう一度くることにしよう。

 昭和26年(1951年)、戦後最初に作られた日光・鬼怒川線の特急、5700形5701号である。





 前面の飾り金の形から「ねこヒゲ」の愛称で親しまれた。

 ボンネットバスを改良し客室面積を広げたキャブオーバーバスは、乗客の多い都市において路線バスとして活躍した。



 もう一度来ると決めたのでなんとなく館内を速足でまわってしまう。
 一階には関東平野の巨大ジオラマもあり、一日五回のパノラマショーを行っている。
 運転体験が出来てショーもあり実物車両が12両も観られて、大人二百円子ども百円である。安い料金で家族連れが半日くらいを楽に潰せる、お得な博物館だ。

 二階には記念物・保存物コーナー、展示物コーナーなどの他に、広めの休憩コーナーがあった。そこでは持ち込んだ旨そうな弁当を広げている家族連れがいっぱいいた。
 次に来たときには、わたしも弁当を持ち込むことにしようと決めた。

 思わぬ拾いものだった鉄道博物館見学だが、そろそろ、本来の目的地の百花園に向かうとしよう。ううむ、なんか猛烈に腹が減ってきたぞ。


  →「門司港界隈(3)」の記事はこちら
  →「向島百花園(1)」の記事はこちら
  →「向島百花園(2)」の記事はこちら

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