温泉クンの旅日記

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別府八湯 [4]明礬温泉

2007-07-18 | 温泉エッセイ
  <別府八湯 [4]明礬温泉>

 明礬温泉は伽藍岳の中腹標高350メートルほどにある山の温泉街で、江戸時代は
明礬(みょうばん)を採取していた。湯治場の趣きがかなり強い。

 数年前に泊まったことがあるのだが、どの旅館かはとんと思い出せない。濃い
温泉であったことと、その旅館の廊下を可愛い猫が散歩していて長逗留の猫好きの
客の部屋に出入りしていたことを懐かしく想いだすのだ。



 高台にある「山の湯」というところで日帰り入浴をした。500円。別府ではすこ
し高めの料金だ。景観がいい、ということでここにしたのだ。

「こんにちは!」
 わたしがはいっていくと、先客の若い親子に元気よく声をかけられた。小学校前
くらいの男の子と、二十歳代の髪の長い父親であった。隣の女湯のほうからも賑や
かな声がしているので、一家できているのだろう。お湯をバチャバチャさせている
子どもをたしなめている言葉は、日本語ではなかった。韓国のひとかもしれない。
ふーむ。遠方からの客人であるから、あまり邪魔せず、温泉を優先的に楽しんで
もらわねばなるまい。



「こんにちは」とわたしも会釈をして、たっぷり掛け湯をして邪魔にならない位置
から岩風呂に身体を沈めた。
 湯の花が舞っているとてもいい湯だ。一掬の湯で顔にあてると硫黄の匂いがす
る。明礬は硫黄泉と炭酸泉のふたつが有名だが、ここは単純泉らしいが、どちらか
というと硫黄泉ぽい十分に上等な湯である。別府八湯のなかでは、わたしは相当に
点数が高い温泉だと思う。

 ベランダみたいなところにベンチがあり、なかなかの景色が広がる。



 世界一といわれる高架のコンクリートアーチ橋の向こうに別府の街が、別府湾が
見渡せる。



 温泉、ベランダと何往復かして景色と湯をたっぷりと堪能する。

 湯の里。



 山の湯から国道に降りて、すこし登ったところにある。ここには前にも来たこと
を想いだす。
 湯の花を採取している、なんとも風情のある藁葺小屋が並んでいる。



 藁葺小屋の家族湯もある。



 帰りの道沿いに「明礬うどん」という幟がはためいていた。小腹もすいており、
なんとなく魅かれて食べてしまった。うどん界にもいろいろあって、見た眼よりは
ずっとずっとはるかに旨い伊勢うどんなどという代物もあるのである。



 しかし・・・山菜がたっぷりはいっていた、以外はとくに感想が浮かばないてい
どのうどんであった。

  →別府八湯 [1]観海寺温泉
  →別府八湯 [2]別府温泉(竹瓦温泉)
  →別府八湯 [3]亀川温泉(別府海浜砂湯)

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