温泉クンの旅日記

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紅葉とあぶり餅(1)

2016-12-07 | 京都点描
  <紅葉とあぶり餅(1)>

 今年をあきらめ来年こそ京都の紅葉狩りをしたい、一年前に宿も予約しよう。そう決めたらいったいどの辺の日を押さえたらいいのだろうか。そう思う人も多いのではないか。
 キーワードを教えよう。
 十一月二十三日(勤労感謝の日)だ。その前後の数日間と覚えておけばいい。最初に京都に紅葉を観にきたときに地元のひとに教えてもらったのだ。それから数十年、この教えがほぼ正確であることをわたしは毎年確認してきた。
 因みに今日は十一月二十六日の土曜日である。

 京都駅の中央口を出ると、東側の地下に降りて市営地下鉄烏丸線で北大路駅まで移動する。旅の前にパスモに三千円チャージしてきたので切符購入の手間が省けて便利だ。並ばなくていい。
 地下鉄駅は地上にあがると方向の見当が瞬間わからなくなる難点がある。最短なら北大路駅から西に一キロ半くらい歩けば着くはずだ。歩いている途中、一回だけ地元のひとに方角だけを確認した。



 大徳寺塔頭「高桐院(こうとういん)」は、慶長七年(1602年)、武将で利休七哲のひとりである細川忠興(三斎)が父の藤孝(幽斎)のため、藤孝の弟で大徳寺住持の玉甫紹琮(ぎょくほじょうそう)を開山として創建した。



 参道の石畳が続く小路の両側の散紅葉がなんとも風情がある。人が多いのは、これは仕方がない。



 降りつもった落ち葉で、まるで赤い絨毯のようだ。



 石畳の突きあたりの真上、この紅葉がここでは狙い目である。





 今年、紅葉狩りに京都を訪れた観光客にとってショックなことが起きた。紅葉スポットの第一位である東福寺が撮影禁止になってしまったのである。
 そして東福寺に次いで人気の嵐山地区の紅葉だが、手前の渡月橋をぞろぞろわたる人の群れはまるで花火大会なみである。だから、人気スポットを捨てたのだ。



 京都の観光はまったく、ため息が出るほど金がかかる。
 神社仏閣を巡ると財布が恐ろしく軽くなってしまう。拝観料というやつのせいだ。三百円から千円までありだいたい平均五百円だが、紅葉時期は倍額とるところもある。



 禅宗系の、大徳寺や南禅寺などは塔頭ごとにそれぞれ拝観料を払うから、寺二つ廻っただけで五千円札がほぼ消えてしまうのである。大徳寺の塔頭はなんと二十二もある。
 撮影禁止に高い拝観料・・・そんなわけで今回の京都旅の狙いどころを考えぬいたのである。だから、今回は高桐院も紅葉だけで中庭を捨てて満足することに決め、拝観料四百円とわずかだが払わずに戻ることにした。

 今宮神社は、高桐院からは目と鼻の先である。
 よしよし、あぶり餅が見えてきたぞ。



 前回、四年前に京都に来たどきだけ、桂にある「中村軒」の「麦代餅(むぎてもち)」にちょいと心変わりしてしまったが、それ以外は必ず食べにきたのだ。もちろん、あぶり餅だけでは人格を疑われそうなのでいつも大徳寺とセットである。


  ― 続く ―


   →「本命麦代餅、対抗かつら饅頭」の記事はこちら
   →「『そうだ 京都、行こう』の駅事情」の記事はこちら


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