温泉クンの旅日記

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赤坂しろたえのレアチーズケーキ

2015-09-09 | 食べある記
  <赤坂しろたえのレアチーズケーキ>

 久しぶりの赤坂見附である。なにしろ十年近くここで働いていたのだ。


 
 昼飯時が終わりかけた時間なので、昼食をすませたサラリーマン達と遅い昼食をとろうとするひとたちとで駅近くの通りが賑わっていた。
 わたしも昼はまだである。先に「しろたえ」の混み具合をみておこうと、一ツ木通りに出て右に曲がる。酒呑みでも極々たまにケーキを食べる。わたしの場合はチーズケーキが多い。



 今日の目当てはレアチーズケーキなのだ。店の前に行列はない。だが、油断はできない。



 扉をあけると、入ってすぐの左側のガラスケースにケーキが並んでおり、案の定、その狭いスペースに人が屯していた。でも思ったより少ない。
 行列ができているのだが持ち帰り客で、店内は案外空いているケースもたまにある。神戸の中華街の豚まんの有名店などは最たるものだ。
 先にケーキを食べちゃうか。昼食をとる前にデザートだが、まあ順不同で構わない。

「喫煙の喫茶スペースに行きたいのですが」
 ひとの頭越しに店員に声をかけた。
「ケーキを召しあがりますか?」
「レアチーズケーキを」
「では、お二階のほうへどうぞ」



 二階へあがってみると、下の禁煙の半地下の喫茶スペースより広いようだ。誰もいない。すべてのテーブルに灰皿はなかった。
 勝手に灰皿を探し出して四人掛けテーブルに座って珈琲を頼んだ。



 運ばれてきた珈琲は大振りなカップになみなみと入っていた。艶々している。ひと口飲むと見た目と大違いで苦みの薄い丁度わたし好みの味である。



 レアチーズケーキは小さめだがこいつは旨味が凝縮されているのだ。



 フォークで切り取り、口に入れる。極上のヨーグルトを思い浮かべる強めの酸味がまずきて、すぐにまったりと濃厚なチーズの甘みが奔流のように追いかけてきて混じり合い、ほどよい、しっとりした酸味を加えた甘さが口中にほどけて広がる。
絶品である。
 これで一個二百六十円はいかにも良心的で安い。もう一方の売れ筋である「シュークリーム」と並び、多い日はそれぞれ一日千個売れるというのもあながち嘘ではないだろう。
 赤坂で珈琲が四百円というのも良心的だ。あのコメダコーヒーより、二十円安い。
 レアチーズケーキについてのわたしの評価だが、第三位である。二位は手に入り易いが解凍具合が難しい小樽のルタオだ。本州で食べるなら試食が一番旨い。一位はいずれ書くことになるだろう。

 さて昼はどうするか。「味よし」・・・。どこかで聞いた店名だ。



 あっ、そうだ。仙台の国分町のラーメン屋だ。仙台に出張するたび、夜は国分町で二軒ほど呑み歩き最後に「味よし」のラーメンでシメていたのだ。
 懐かしい・・・違う店かもしれないが入ってみるか。
 どうもやっぱり、仙台の味よしとは違うようで、訊いてみると「幸楽苑」が期間限定で出した店だそうだ。
 仙台の「味よし」なら味噌ラーメンだが、ここは一番安い醤油ラーメンを注文した。



 まあまあだったが、順番を無視して先に食べてしまった「しろたえ」のレアチーズケーキがとにかく強烈にうま過ぎた。
 店名の「しろたえ」は百人一種の枕詞に由来していて、「白いもの」に掛かり、清らかな印象とか清潔感を客に与えるようにだそうだ。



  →「赤坂で、パスタ・ランチ」
  →「続・赤坂で、パスタ・ランチ」の記事はこちら
  →「モティのナン」の記事はこちら

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