<読んだ本 2015年9月>
九月は雨の日が続いてなんとも往生した。
というのも八月に入ってから、左足の親指の爪が死んで黒くなってそれが広がってついにポロリと剥がれてしまったのだ。(うぅ~痛そう) 東海道ウォークも一因であろうが、靴の左が合っていなかったかもしれない。
しょうがないので左足の親指爪部分が靴に擦れないようなぶかぶかの靴を探してそれ以来履いているのだが、靴底がツルッパゲなのだ。
雨に濡れた舗道でスッテンコロリン、後頭部強打してお陀仏になりそう。だから雨の日になるとマンホールなど金属部分は踏まないようにしたり、点字ブロックを選んで歩いたり、なるたけ摩擦係数が高そうな地点をひたすら真剣勝負みたいに歩くわけで、傍からみれば思うだろうが別に落ちている硬貨を探しているわけではない。靴のせいでなんとなく性格が崩壊しそうなのである。
いま、爪がもうすこしで半分くらいまで再生してきたが、まだまだ掛かりそうだ。だから、当分の間ウォーキングはお預けなのだ。
このあいだ雨が熄んだときに外に丸い巨大な虹がかかっていた。
夕空もいかにも秋の気配が満ちている。
雨が秋を呼びよせたように過ごしやすくなってきた。
酒の肴も秋刀魚が出回ってきて、いかにも秋らしい雰囲気である。
さて、9月に読んだ本ですが、今月はまあまあの7冊、累積で56冊でした。
1. ◎等伯 (下) 安倍龍太郎 日本経済新聞出版社
2.○虎の潜む嶺 ジャック・ヒギンズ ハヤカワ文庫
3. △火盗改特命同心 一網打尽 大谷羊太郎 静山社文庫
4. ○流離 吉原裏同心一 佐伯泰英 光文社文庫
5. ○アノニマス・コール 薬丸岳 角川書店
6. ◎ステルス潜水艦を奪還せよ (上) クライブ・カッスラー 新潮文庫
7. ◎ステルス潜水艦を奪還せよ (下) クライブ・カッスラー 新潮文庫
等伯は息子久蔵に祥雲寺の方丈に描く、松の絵をまかせる。松は四季を通じて色を変えない永遠の生命力の象徴である。
自分が学んだ知識や技法にたよらず、本物の松が目の前にあるように描け、と等伯は久蔵を叱咤する。途方にくれた久蔵は画帳をつかんでどこへ行くとも告げずに家を飛び出してしまう。
『表現者は孤独である。誰ともちがう、誰にも真似のできない境地をめざして、たった一人で
求道の道を歩きつづけなければならない。
久蔵はその境地をめざして、自分と向き合う旅に出たのだ。絵師にとって一番大事な切所に
さしかかっている。黙って見守ってやるしかないのだった。
・・・・ 略 ・・・・
本当は心配で心配で、居ても立ってもいられない。この切所がどれほど辛いか、身をもって分かっている
だけに、どこへなりとも駆けつけて手をさし伸べてやりたかった。
しかしそれをすれば久蔵の成長の芽をつむだけなのだから、冷たいと言われようが薄情といわれようが、
じっと耐えて待つしかなかった。』
親子といえども表現者(絵師)であればそれぞれが別の境地をめざして求道の道を歩かねばならない、とは厳しい。
クライブ・カッスラーの「ステルス潜水艦を奪還せよ」は、やはり読者をぐいぐい惹きつけて読み飽きない海洋冒険小説シリーズである。
→「読んだ本 2015年8月」の記事はこちら
九月は雨の日が続いてなんとも往生した。
というのも八月に入ってから、左足の親指の爪が死んで黒くなってそれが広がってついにポロリと剥がれてしまったのだ。(うぅ~痛そう) 東海道ウォークも一因であろうが、靴の左が合っていなかったかもしれない。
しょうがないので左足の親指爪部分が靴に擦れないようなぶかぶかの靴を探してそれ以来履いているのだが、靴底がツルッパゲなのだ。
雨に濡れた舗道でスッテンコロリン、後頭部強打してお陀仏になりそう。だから雨の日になるとマンホールなど金属部分は踏まないようにしたり、点字ブロックを選んで歩いたり、なるたけ摩擦係数が高そうな地点をひたすら真剣勝負みたいに歩くわけで、傍からみれば思うだろうが別に落ちている硬貨を探しているわけではない。靴のせいでなんとなく性格が崩壊しそうなのである。
いま、爪がもうすこしで半分くらいまで再生してきたが、まだまだ掛かりそうだ。だから、当分の間ウォーキングはお預けなのだ。
このあいだ雨が熄んだときに外に丸い巨大な虹がかかっていた。
夕空もいかにも秋の気配が満ちている。
雨が秋を呼びよせたように過ごしやすくなってきた。
酒の肴も秋刀魚が出回ってきて、いかにも秋らしい雰囲気である。
さて、9月に読んだ本ですが、今月はまあまあの7冊、累積で56冊でした。
1. ◎等伯 (下) 安倍龍太郎 日本経済新聞出版社
2.○虎の潜む嶺 ジャック・ヒギンズ ハヤカワ文庫
3. △火盗改特命同心 一網打尽 大谷羊太郎 静山社文庫
4. ○流離 吉原裏同心一 佐伯泰英 光文社文庫
5. ○アノニマス・コール 薬丸岳 角川書店
6. ◎ステルス潜水艦を奪還せよ (上) クライブ・カッスラー 新潮文庫
7. ◎ステルス潜水艦を奪還せよ (下) クライブ・カッスラー 新潮文庫
等伯は息子久蔵に祥雲寺の方丈に描く、松の絵をまかせる。松は四季を通じて色を変えない永遠の生命力の象徴である。
自分が学んだ知識や技法にたよらず、本物の松が目の前にあるように描け、と等伯は久蔵を叱咤する。途方にくれた久蔵は画帳をつかんでどこへ行くとも告げずに家を飛び出してしまう。
『表現者は孤独である。誰ともちがう、誰にも真似のできない境地をめざして、たった一人で
求道の道を歩きつづけなければならない。
久蔵はその境地をめざして、自分と向き合う旅に出たのだ。絵師にとって一番大事な切所に
さしかかっている。黙って見守ってやるしかないのだった。
・・・・ 略 ・・・・
本当は心配で心配で、居ても立ってもいられない。この切所がどれほど辛いか、身をもって分かっている
だけに、どこへなりとも駆けつけて手をさし伸べてやりたかった。
しかしそれをすれば久蔵の成長の芽をつむだけなのだから、冷たいと言われようが薄情といわれようが、
じっと耐えて待つしかなかった。』
親子といえども表現者(絵師)であればそれぞれが別の境地をめざして求道の道を歩かねばならない、とは厳しい。
クライブ・カッスラーの「ステルス潜水艦を奪還せよ」は、やはり読者をぐいぐい惹きつけて読み飽きない海洋冒険小説シリーズである。
→「読んだ本 2015年8月」の記事はこちら
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